2013 Fiscal Year Research-status Report
マクロファージ炎症抑制機構の解明とその制御-糖尿病治療にむけて
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25860750
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
楯谷 三四郎 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70639260)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
C57BL6マウスを高脂肪食(HFD)で飼育すると8週後に肝臓慢性炎症と肝インスリン抵抗性が出現したが、それ以前の負荷4週後の時点で肝臓のeNOS-p (Ser1177)と一酸化窒素(NO)含量が低下していた。RAWマクロファージではNO供与体(DETA-NO)やcGMPアナログ(8Br-cGMP) によりLPS依存的TNFα、IL6、CD11c mRNAの増加(M1化)が抑制され、同刺激はAML12肝細胞でもパルミチン酸依存的炎症(IkBα-p)と肝インスリン抵抗性発症を抑制した。 eNOS由来NOの欠損したeNOS-/-マウスは普通食飼育にも関わらずKupffer細胞のM1化と肝臓慢性炎症、肝インスリン抵抗性が出現したが、C57BL6マウスにPDE5阻害剤, sildenafilを投与しcGMP濃度を増加させるとHFDに伴うKupffer細胞のM1化と肝インスリン抵抗性が改善した。 NO/cGMPの下流分子Vasodilator-stimulated phosphoprotein (VASP) をRAWマクロファージ、AML12肝細胞で各々過剰発現させるとNO/cGMPと同様に抗炎症、インスリン抵抗性改善作用がみられVASP-/-腹腔マクロファージ、VASP-/-初代肝細胞は非刺激下にも関わらず炎症とインスリン抵抗性がそれぞれ誘導されていた。Kupffer細胞の M1化と肝インスリン抵抗性は普通食飼育下のVASP-/-マウスならびに骨髄移植にて樹立した骨髄特異的VASP-/-マウスでも認められた。 DETA-NOや8Br-cGMPによる抗炎症作用はVASP-/-腹腔マクロファージで消失し、同刺激による抗炎症作用ならびにインスリン抵抗性改善作用はVASP-/-初代肝細胞でも消失しており、この作用がVASP依存的であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CD68プロモーターを用い、in vivoでマクロファージ特異的にVASPを過剰発現させる実験を計画していたが、その後の研究打ち合わせの結果、まず初めにin vitroで仮説を検証する必要があるとの結論に至り、進捗状況に遅れが生じているため。
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Strategy for Future Research Activity |
・アデノウィルスを用い、マクロファージでVASPを過剰発現さ せLPS依存的な炎症が抑制させるか検証する。 ・骨髄特異的VASP過剰発現マウスが脂肪組織での慢性炎症や インスリン抵抗性がみられるか解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
CD68プロモーターを用い、in vivoでマクロファージ特異的にVASPを過剰発現させる実験を計画していたが、その後の研究打ち合わせの結果、まず初めにin vitroで仮説を検証する必要があるとの結論に至り、進捗状況に遅れが生じているため。 アデノウィルスを用い、マクロファージでVASPを過剰発現さ せLPS依存的な炎症が抑制させるか検証する。アデノウィルスを作成するための必要物品を購入する。
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