2014 Fiscal Year Research-status Report
血管および脂肪由来新規分泌因子Favineの糖・脂質代謝に対する作用の解明
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25860767
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 祥子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任研究員 (80649111)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脂質 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
通常食飼育下での若年齢および高週齢Favineノックアウトマウスの糖脂質代謝機能評価および臓器の組織学的評価を行った。高週齢Favineノックアウトマウスはやせ形を呈し、肝重量および脂肪重量が小さく、加齢に伴う脂肪肝が抑制されることが明らかとなった。またインスリン負荷試験において高週齢Favineノックアウトマウスは野生型と比してインスリン感受性が高いことが示された。病態的意義を調べるために高脂肪食負荷実験を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Favineノックアウトマウスの糖脂質代謝機能の解析を進めることができた。細胞実験としては、Favine過剰発現実験を中心に行った。Favine組み換え蛋白質を用いた添加実験を行うとの事前の計画内容とは実験方法において異なる点があるが、新しい知見を得ることが出来た。また、これらの解析結果を論文にて報告した。病態モデルマウスとの交配を開始することができなかった点に関しては、やや進行が遅れているが、本年度の研究結果は、Favineの今後の機能解析の礎となるものであり、本研究は順調に進行していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに高脂肪食負荷Favine遺伝子改変マウスの糖脂質代謝機能の評価を行う。組み換え蛋白質を用いた細胞実験を行う。そのために、まず蛋白質精製を行う。組み換え蛋白質を標的細胞へ添加し、糖や脂質の取り込みや放出量の変化、糖脂質代謝関連遺伝子および蛋白質の発現変化を解析する。受容体の同定を目指す。
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Causes of Carryover |
平成27年度に遺伝子発現量測定の解析および抗体購入のため、多くの費用が必要となるために、次年度に経費を使用することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
糖脂質代謝指標測定、マウス購入費用、PCR関連試薬、RNA抽出試薬、遺伝子発現量測定試薬、抗体購入費用、蛋白質精製の消耗品に使用する。
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