2014 Fiscal Year Research-status Report
インフルエンザ感染に伴うARDS後の肺線維化の発症機序の解明
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25860825
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
青柳 哲史 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50581609)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インフルエンザウイルス / 急性肺傷害 / Tight-junction / Claudin |
Outline of Annual Research Achievements |
急性肺傷害(ALI/ARDS)は種々の原因で発症するが、肺の炎症と透過性更新を特徴とし、急性発症で低酸素血症をきたし、画像所見で両側性の陰影を認め、心原性肺水腫とは異なる病態と定義される。近年、H5N1やH7N9鳥インフルエンザウイルス感染症において、急速進行性で致死率の高い劇症型のARDS症例も報告されている。 ここ数十年集中治療領域における医療技術の進歩にかかわらず、ALI/ARDSを一旦発症すると死亡率が40%と高い疾患で、治療法も限られている。ALI/ARDSの研究が多くが急性期における肺の過剰炎症の制御に着目されており、我々の研究室においても劇症型ARDS動物実験モデルを作成し、病態解析を行ってきた。一方、ALI/ARDSの臨床経過において急性期を超えても、10-20%の症例で肺の過剰炎症に伴った繊維化が起こり呼吸機能の低下、予後不良さらにQOLの低下が知られている。 ARDSの急性期の病態および繊維化期においても肺上皮細胞のバリア機能の破綻と修復は非常に重要であると考える。Claudin分子は細胞間の接着因子として着目されているが、ARDSの急性期および線維化期におけるClaudin分子の役割は不明である。 我々は、劇症型ARDSモデル動物とインフルエンザウイルス感染により肺に過剰炎症の後繊維化を引き起こすモデル動物を対象に、Claudin分子の発現パターンの変化とその役割について検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インフルエンザウイルス感染による肺の過剰炎症後の繊維化モデルマウスの作成に成功し、劇症型ARDSモデル動物とともにClaudinの発現パターンの解析を終了した。 また、Cluadin-4, -18に関しては劇症型ARDSモデル動物に対してClaudin-4,-18遺伝子欠損マウスを用いた病態解析が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度行ってきた研究を継続するとともに、インフルエンザウイルス感染時におけるClaudin遺伝子欠損マウスを用いた病態への解明を行ってく方針である。
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Causes of Carryover |
インフルエンザウイルス感染後に経時的に肺をサンプリングし、Claudinの発現パターンをqPCR、免疫染色などの手法を用いて検討を行っているが、当初予想していた以上にこれらに時間を費やしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き、インフルエンザウイルス感染後の肺傷害・組織繊維化におけるClaudinの検討をこれらの遺伝子欠損マウスを用いた検討を行う。そこで、未使用金に関しては当該研究に充てる予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] A case of culture-negative endocarditis due to Streptococcus tigurinus.2015
Author(s)
Kanamori H, Kakuta R, Yano H, Suzuki T, Gu Y, Oe C, Inomata S, Aoyagi T, Hatta M, Endo S, Tokuda K, Weber DJ, Nakamura Y, Saiki Y, Kaku M.
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Journal Title
J Infect Chemother.
Volume: 21
Pages: 138-140
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Helicobacter cinaedi infection of abdominal aortic aneurysm, Japan.2014
Author(s)
Kakuta R, Yano H, Kanamori H, Shimizu T, Gu Y, Hatta M, Aoyagi T, Endo S, Inomata S, Oe C, Tokuda K, Ozawa D, Goto H, Katori Y, Kaku M.
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Journal Title
Emerg Infect Dis.
Volume: 20
Pages: 1942-1945
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Prevaccination antibody screening and immunization program for healthcare personnel against measles, mumps, rubella, and varicella in a Japanese tertiary care hospital.2014
Author(s)
Kanamori H, Tokuda K, Ikeda S, Endo S, Ishizawa C, Hirai Y, Takahashi M, Aoyagi T, Hatta M, Gu Y, Yano H, Weber DJ, Kaku M.
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Journal Title
Tohoku J Exp Med.
Volume: 234
Pages: 111-116
Peer Reviewed