2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25860843
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 陽一郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40447397)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 川崎病 |
Research Abstract |
まず、マウス動脈ワイヤー傷害モデルを用いて、傷害後血管リモデリングにおいてHMGB1/TLR9経路が重要な役割を果たすことを明らかにし、その結果を論文として公表した。(Hirata, et al. Atherosclerosis. 2013) この論文の結果・方法をもとに、川崎病モデルマウスを用いた実験を開始した。 研究計画書では、LCWE(Lactobacillus casai cell wall extract)を用いた川崎病モデルマウスを使用する予定であったが、当研究室において十分に再現することができなかったため、同じく川崎病モデルマウスとして用いられているCAWS(candida albicans water soluble fraction)を、C57BL/6マウスに投与する系をもちいることとした。この系を用いることで、川崎病類似血管炎を再現性をもって惹起することができた。CAWS投与マウスに対して、HMGB1中和抗体を腹腔内投与したところ、病変の炎症の重症度を有意に低下させることができた。また病変局所での免疫染色を行い、炎症性細胞の細胞質部分にHMGB1が存在していることが明らかとなった。 これらの結果から、川崎病モデルマウスの病変形成にHMGB1が何らかの役割を果たしていることが強く示唆された。今後は、マウスの血中HMGB1濃度および各種サイトカイン濃度を測定し、HMGB1の果たす役割の詳細な検討を行うとともに、TLR欠損マウスを用いた同様の実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画では、LCWEを用いた川崎病モデルマウスを用いる予定であったが、当院にて十分に再現することができなかったため、CAWSを用いた実験系に切り替えた。CAWSを用いて川崎病類似血管炎を十分に惹起することができ、当初の目的に従った実験が遂行されている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、計画に従って遂行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の研究計画の通り、平成26年度についても実験を継続するため。 研究補助者の人件費、マウス購入、研究試薬の購入、学会発表のための旅費などに使用する予定である。
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Research Products
(1 results)