2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25860844
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
大間 陽子 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50507928)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | トリプレットリピート病 / ポリアミノ酸 / ポリアラニン |
Research Abstract |
タンパク質の中で、同じアミノ酸が5残基以上連続した領域をポリアミノ酸領域という。アミノ酸は20種類あるためポリアミノ酸も20種類あるが、そのうち、ポリグルタミン領域、ポリアラニン領域の伸長によって引き起こされる疾患がそれぞれ9つずつ報告されている。ポリアラニン伸長疾患の原因タンパク質の多くは、個体の初期発生に関わる転写因子である。それぞれのタンパク質中のポリアラニン領域が伸長すると、その転写因子が関わる発生が正常に進まずに、形態形成異常を呈する。本研究では、それらの転写因子のポリアラニン正常型と伸長型の遺伝子を使用して、アフリカツメガエル(Xenopus laevis)の初期胚を用いて発生期における機能解析を行う。同時に、哺乳類培養細胞の系で分子生物学・生化学的な解析を行い、疾患の分子機構を明らかにすることを目的とする。本年度は、伸長ポリアラニンによる優性阻害機構の可能性を検証するため、伸長型ポリアラニンタンパク質同士の相互作用と、伸長ポリアラニンと正常型ポリアラニンタンパク質の間の相互作用を、共免疫沈降法を用いて調べた。また、アフリカツメガエルの初期胚に、ポリアラニン正常型および伸長型の遺伝子コンストラクトを注入し、過剰発現させ、胚の発生における影響を観察した。その結果、幾つかの遺伝子(正常型および伸長型)を注入した胚において、著しい発生異常が観察された。今後、より詳細な解析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属機関の変更に伴い、実験環境の整備に時間が取られてしまったことなどから、本研究は当初の計画よりやや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究者の事情により、平成26年度途中から本研究は一時中断する予定である。そのため、研究再開後には精力的に研究を行い、遅れを取り戻す所存である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の研究が当初の研究計画からやや遅れているため、その分、経費の執行も遅れている状況である。 次年度以降、研究の進行に伴い、当初の計画内容通りに使用していく予定である。
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