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2015 Fiscal Year Research-status Report

ポリアラニン伸長疾患の分子機構の解明

Research Project

Project/Area Number 25860844
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

大間 陽子  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50507928)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywordsトリプレットリピート病 / ポリアミノ酸 / ポリアラニン
Outline of Annual Research Achievements

タンパク質の中で同じアミノ酸が連続した領域をポリアミノ酸領域という。全部で20種類あるポリアミノ酸のうち、ポリグルタミン領域、ポリアラニン領域の伸長によって引き起こされる疾患が9つずつ報告されている。ポリアラニン伸長疾患の原因タンパク質の多くは、個体の初期発生に関わる転写因子である。それぞれのタンパク質中のポリアラニン領域が伸長すると、その転写因子が関わる部位の発生が正常に進まずに、形態形成異常を呈する。本研究は、疾患原因タンパク質中のポリアラニン領域の伸長が、そのタンパク質の機能欠損をいかに引き起こしているのか明らかにすることを目的としている。疾患に関わる転写因子の遺伝子(ポリアラニン正常型および伸長型)からそれぞれRNAを作成し、アフリカツメガエルの初期胚に注入して、発生期における機能解析を行う。同時に、哺乳類培養細胞の系で分子生物学・生化学的な解析を行い、疾患の分子機構を明らかにする計画である。本年度は、ポリアラニン伸長型のポリアラニン野生型に対する優性阻害効果を検証するため、哺乳類培養細胞の系でレポーターアッセイを行い、転写活性を測定した。その結果、野生型を単独で発現させたものに対して、ポリアラニン伸長型と共発現させたものでは有意に転写活性の低下が見られ、ポリアラニン伸長型による優性阻害効果が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究は平成27年度途中から再開され、その後はおおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画では、4つの疾患の遺伝子を同時に解析する予定であったが、より詳細に解析を進めていく中で、まずは数を絞って進める方が効率的であることが分かった。今後はそのように優先順位をつけて解析していく予定である。

Causes of Carryover

研究者の事情により平成26年度途中から平成27年度途中まで研究を一時中断し、研究期間が延長されたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

当初の研究計画の通りに使用していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 野生型および変異型(ポリアラニン伸長型)Sox3の神経発生における機能解析2015

    • Author(s)
      大間 陽子, 高橋 秀治, 渡邊 ゆり, 石浦 章一, 小谷 典弘, 村越 隆之
    • Organizer
      第38回 日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド(兵庫県神戸市)
    • Year and Date
      2015-12-02

URL: 

Published: 2017-01-06  

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