2015 Fiscal Year Research-status Report
早産児の乳児期早期における視覚認知機能と発達的予後との関連について
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25860866
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
小西 行彦 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (60528157)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 乳児 / 発達 / 視覚認知機能 / 健診 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに正期産児で行った視覚認知課題を、早産児に対して行った。正期産児での結果と同様、①再注視課題②色と運動の統合課題③運動透明視課題では高い通過率を認めた。また④音声と顔の統合課題⑤バイオロジカルモーション課題についても早産児と同様有意な選好性は見られなかった。また正期産児では①~③の課題において各課題における選好性の程度が8ヶ月から12ヶ月の乳児と1歳半および3歳の幼児において有意に低くなったのに対し早産児では優位さを認めなかった。この結果については第57回日本小児神経学会学術集会および第114回日本小児精神神経学会で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
早産児に置ける視覚認知機能の発達的変化が正期産児と異なることを明らかにすることができた。発達的予後の評価に用いる予定であったBayleyⅡ乳幼児発達検査の日本版の標準化が依然当初予定されていたより遅れているため一般への販売が開始されていないため、代替手段を検討中である
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は当初の予定通り、これまでに乳幼児期に視覚認知機能検査を行った児の発達的予後について検討を行っていく予定である。発達的予後の評価に用いる予定であったBayleyⅡ乳幼児発達検査の日本版については本年度内での運用が困難であると予想されるため新版K式発達検査など他の検査に変更して評価を行う。
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Causes of Carryover |
今年度の支出に関しては当初の予定通り学会への参加の旅費などで予定通り使用しているが予定していた解析ソフトへの支出が必要なくなったため未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
発達の評価に必要と考えていたBayley発達検査の日本語版の発売がまだされておらず、代替の方法としてK式発達検査などが必要と考えられるためその購入に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)