2014 Fiscal Year Annual Research Report
小児急性リンパ性白血病新規キメラ分子SNX2-ABL1の機能の解明
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25860899
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
飯島 一智 東京理科大学, 工学部, 助教 (30468508)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | B前駆細胞性急性リンパ芽球性白血病 / キメラ遺伝子 / チロシンキナーゼ阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
[SNX2-ABL1タンパクのキナーゼ活性評価] 前年度に樹立したSNX2-ABL1, minor&major BCR-ABL1を強制発現させたマウスProB細胞株Ba/F3より免疫沈降法を用いて各キメラタンパク質を単離し、in vitroにてキナーゼ活性を評価した。 [SNX2-ABL1発現細胞株の網羅的遺伝子解析] 前年度に樹立したSNX2-ABL1, BCR-ABL1強制発現マウスProB細胞株Ba/F3よりtotal RNAを単離後、Affymetrix Mouse Genome 430A 2.0 Arrayを用いて網羅的遺伝子発現解析を行った。遺伝子未導入Ba/F3細胞および BCR-ABL1発現Ba/F3細胞における遺伝子発現との比較により、SNX2-ABL1発現細胞において特徴的に発現する遺伝子群を探索した。 [Gene Set Enrichment Analysisを用いた遺伝子発現パターンによる解析手法の開発] SNX2-ABL1強制発現細胞がPh1-ALLと類似の遺伝子発現パターンを示すかを明らかにするため、研究代表者らが以前に開発したGene Set Enrichment Analysisを利用した解析手法をマウスの遺伝子発現解析へ適用した。 [骨髄類似環境作製] SNX2-ABL1が示すキナーゼ阻害剤抵抗性獲得機構をより詳細に検討する実験系を構築するため、骨髄ニッチを模倣した間質細胞、間葉系細胞との共培養系の確立に取り組んだ。
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Research Products
(2 results)