2016 Fiscal Year Annual Research Report
Neonatal autophagy assessment as a new indicator of initial nutrition plan
Project/Area Number |
25860914
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
関口 和人 大分大学, 医学部, 助教 (40437926)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オートファジー / 臍帯 / 新生児 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】Microtubule-associated protein 1A/1B-light chain 3 (LC3) は細胞質内で生成され,特にLC3-Ⅱ量はオートファゴゾーム形成と正相関し、オートファジーのマーカーとして汎用され、新生児栄養管理の新たな指標としての活用が期待される。マウスにおける先行研究があるが、ヒトでの検討はいまだ乏しい。 【目的】出生直後の新生児臍帯凍結標本におけるLC3-Ⅱ発現量と新生児の臨床背景(在胎週数や栄養指標)との相関を検討した。 【方法】対象は当院にて出生し本研究への参加を同意した新生児のうち、入院加療を要した18例。出生直後に凍結保存した臍帯組織からLC3-Ⅰ,LC3-Ⅱを抽出、ウエスタンブロットでβアクチンとのピクセル比として半定量し臨床背景との相関を検討した。在胎週数中央値36週 (27週-41週),出生体重中央値2,237g (993g-4,130g)。臨床所見 (胎盤重量,新生児計測,臍帯動脈・新生児静脈血液ガス,新生児血糖、総蛋白) との相関をスピアマン順位相関係数検定で検討し、p<0.05を有意とした。 【結果】臨床所見との比較においてはLC3-Ⅱは新生児静脈血糖(ρ=0.55、p=0.02)、総蛋白pH(ρ=0.51、p=0.02)と正相関する傾向にあった。 【結論】LC3-Ⅱ発現は新生児血糖、総蛋白質と相関する傾向にあった。新生児においてオートファジーは血糖、蛋白維持に寄与している可能性がある。
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