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2013 Fiscal Year Research-status Report

CCR5を軸とした悪性黒色腫の進展メカニズムの研究

Research Project

Project/Area Number 25860977
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

日野 亮介  産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (30446116)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords悪性黒色腫
Research Abstract

腫瘍細胞の転移機構にはケモカインとケモカイン受容体の相互作用が重要になるが,それぞれの意義については完全に知られてはいない。癌種によってはケモカイン受容体が増殖能や抑制性サイトカインの分泌などを介して腫瘍の進展に役割を果たしていることが証明されている。請者らは一部の悪性黒色腫の腫瘍細胞でCCR5が強く発現していることを発見した。CCR5を軸とした腫瘍細胞からの抑制性サイトカインの産生,抑制性分子の発現,増殖能など腫瘍の進展に関わる事象を網羅的に調査し,それを阻害することで将来的な臨床応用に向けた取り組みができないか検討することを目的とした。
当科にて施行された手術標本において,CCR5発現についてその強度,頻度を腫瘍細胞で確認するとともに,臨床病期や経過との関連を調べたところ,Stage3の悪性黒色腫患者においては,CCR5発現がみられた病変は全標本の45%で,CCR5陽性細胞が見られた群においては有意に予後不良であった。また,悪性黒色腫の既知の治療に抵抗性が強いとされるcancer stem cell マーカーとして知られているCD133分子についても検討した。腫瘍細胞をsingle cellに分離し,CD133の発現がある細胞とそうでない細胞をマグネティックビーズにて分離してCCR5の発現を調べた。CD133陽性群ではCCR5陽性細胞を高率に認めた。このことより,CCR5発現とCD133発現に何らかの関連が示唆された。今回までの結果により,CCR5発現は化学療法への抵抗性などと関連し,予後不良因子になる可能性が考えられた。解析を追加し,CCR5が予後因子になるか検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

腫瘍へのCCR5発現の意義を見いだすことができた。

Strategy for Future Research Activity

臨床的に意義を見いだすため,統計解析を詳細に追加し,CCR5発現が独立した予後因子であるかどうかを検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

海外出張が無く旅費が少なかった。
当初計画通りに研究を行う。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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