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2014 Fiscal Year Research-status Report

感覚ゲート機構不全に基づいた精神疾患の新規病態解析研究

Research Project

Project/Area Number 25860988
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

橋本 佐  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (60396679)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
KeywordsSensory Gating / 不安障害 / 気分障害 / 聴覚誘発電位 / P50抑制
Outline of Annual Research Achievements

①「不安障害・気分障害におけるP50抑制と不安症状の相関解析」については、平成27年3月31日までに、双極性障害33人、大うつ病性障害16人と気分障害のリクルートは順調である一方で、不安障害については、パニック障害16人、以外の被験者のリクルートは強迫性障害6人、社交不安障害1人、と非常に厳しい進捗状況が続いている。これにはリクルート拠点である千葉大学医学部附属病院精神神経科外来の患者層に、不安障害だけの患者が少ないことがあげられる。しかし、気分障害における不安障害・不安症状の併存は多いため、双極性障害、大うつ病性障害、パニック障害の患者を30-40人程までエントリーできれば、不安症状とP50抑制の相関解析は検証に耐えうると考える。
②「うつ状態患者におけるP50抑制の双極性障害診断バイオマーカーの2年間追跡調査研究」については、他施設からの紹介もあり平成27年3月31日時点で20名まで組み込みができた。研究実施期間を考慮すると目標40人は厳しいが、30人を目指してリクルート活動を継続する。
③「P50抑制と関連遺伝子多型解析を行い、感覚ゲート機構と精神疾患の関連遺伝子の解明」については、被験者リクルート終了後に実施する予定である。

上記①-③の研究は、H26年度から研究協力者の大学院生1名が本研究専属となったことで実行性が向上していると考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

特に、②「うつ状態患者におけるP50抑制の双極性障害診断バイオマーカーの2年間追跡調査研究」は2年間の追跡調査にもかかわらず、目標40人で現在20人と大幅に遅れている。
書面による同意書を得られるまでに選択・除外基準でエントリーに漏れてしまうものが予想より多かったこと、2014年12月から協力医療機関3施設からの被験者紹介の依頼をしているが、4か月で7人と期待していたほど伸びていないことが理由である。

Strategy for Future Research Activity

①「不安障害・気分障害におけるP50抑制と不安症状の相関解析」については、対象被験者を、”気分障害の併存疾患としての不安障害の有無”について検討する、不安障害の代表としてパニック障害に限定する計画変更を行うことで30-40人程度の解析可能な被験者数確保が可能となり、かつ本研究の本質である・仮説を検証することができると考えられる。

②「うつ状態患者におけるP50抑制の双極性障害診断バイオマーカーの2年間追跡調査研究」については、研究実施期間を考慮すると目標症例数の40人が厳しく、30人を目指してリクルート活動を継続する。そのため当院精神神経科外来患者のスクリーニングを再度行ったり、協力病院での紹介方法をより簡易にする対策をすでに講じており、その効果に期待したい。

Causes of Carryover

被験者が予定よりも集まらなかったため、諸金に計上していた経費が余ったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今後は、謝金や遺伝子解析や学会発表、論文作成に充てていく。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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