2014 Fiscal Year Research-status Report
新しいNBCA塞栓術“balloon閉塞下NBCA塞栓術”の開発
Project/Area Number |
25861051
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
阿保 大介 北海道大学, 大学病院, 助教 (30399844)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 塞栓術 / n-butyl 2-cyanoacrylate / balloon閉塞 |
Outline of Annual Research Achievements |
雌豚1頭を使用。左右対称に存在する豚動脈(主に肋間動脈)を対象とした。5Fr guiding catheterによるcoaxial法として、左側の動脈は血流制御を行わない自由血流下(F群)に、右側の動脈に対してはmicroballoon catheterを用いたballoon閉塞によるwedge techniqueを適応(W群)し、それぞれ比較検討。
塞栓前に血管造影(W群ではballoon閉塞前後)を撮像。次に5%ブドウ糖液2ml 2回注入直後に50%NBCA-lipiodol混和液(50%NBCA)を注入(W群はballoon閉塞下)。F群ではカテーテル先端部まで逆流・到達した時点でカテーテルを抜去。W群では、①balloon閉塞部より遠位で側枝からの逆流による血流停滞不良が確認された場合、まず側枝をコイル塞栓した(W①群)。その後、遠位側まで可能な限り50%NBCAを注入することを試み、カテーテル先端部まで逆流してきた場合にバルーンを開放の上抜去。②balloon閉塞部より遠位で側枝からの逆流による血流停滞不良がない場合(W②群)、先行したF群での50%NBCA到達点近位側で50%NBCA注入を停止させ、バルーンを開放の上抜去。
W①群では、側枝部より遠位側へのNBCAキャスト到達が確認され、塞栓による逆流減少消失が有効な方法であると考えられた。W②群では、F群よりも近位側でのキャスト形成停止が可能であり、キャスト形成制御の任意性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NBCAキャスト形成の任意性を統計学的に立証するには、追加実験が必要であると考えているため
|
Strategy for Future Research Activity |
NBCAキャスト形成の任意性を統計学的に立証するため、追加実験を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
追加実験を行うラボの予約の可能な日程と、研究者の実験可能な日程のすり合わせが難しかったことが最大の要因。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
追加実験を行うことや研究関連情報の収集、論文作成等により予算は消化される見込である。
|