2015 Fiscal Year Annual Research Report
特発性正常圧水頭症における新たな揺動MRイメージング法と解析法の開発
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25861076
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| Research Institution | Kanazawa University |
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Principal Investigator |
大野 直樹 金沢大学, 保健学系, 助教 (30642219)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 頭蓋内環境 / 水分子揺動 / 水分子拡散 / 血流 / 特発性正常圧水頭症 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は，磁気共鳴画像（MRI）診断装置を使用して独自に開発した新たな揺動イメージング法により，脳局所における弾性，血流，細胞構造情報を画像化し，新たな診断情報として利用する手法を確立することを目的とした．最終年度は前年度までに得られた結果を踏まえて，開発手法の臨床研究として特発性正常圧水頭症例（iNPH）について検討を行った．
iNPHの前頭葉白質における水分子揺動量は年齢の一致した健常ボランティアおよび脳萎縮例と比較して有意に大きかった．一方，本手法で得た血流情報に関してはiNPHと他の2群間において有意な差は認められなかった．すなわち，入力要素である脳血流が変化せずに出力要素である水分子揺動が変化していることから，iNPHにおける水分子揺動量の増加は脳血流の変化によるものではなく，伝達要素である脳のバイオメカニクス特性の変化を表していると考える．以上より，本手法は頭蓋内のバイオメカニクス情報を非侵襲的に取得することが可能であり，iNPHの補助的診断法として有用となり得ることが明らかとなった．
本手法は臨床で広く利用されている既存のMRIパルスシーケンスを使用して撮像可能であるが，撮像時間が長く，撮像方法も煩雑であるという問題がある．そのため現在は，多断面多時相の揺動MRデータをより短時間で簡便に取得可能な新たなパルスシーケンスの開発を進めている．
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[Journal Article] Triexponential function analysis of diffusion-weighted MRI for diagnosing prostate cancer2016
Author(s)
Ueda Y, Takahashi S, Ohno N, Kyotani K, Kawamitu H, Miyati T, Aoyama N, Ueno Y, Kitajima K, Kawakami F, Okuaki T, Tsukamoto R, Yanagita E, Sugimura K
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Journal Title
J Magn Reson Imaging
Volume: 43
Pages: 138-148
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Dynamic changes in apparent diffusion coefficient of white matter and ventricular system during cardiac cycle in idiopathic normal pressure hydrocephalus2015
Author(s)
Ohno N, Mase M, Miyati T, Osawa T, Alperin N, Kasai H, Hiratsuka S, Kawano M, Shibamoto Y, Kobayashi S, Gabata T, Matsui O
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Journal Title
Med Imag & Infor Sci
Volume: 32
Pages: 47-53
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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