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2014 Fiscal Year Annual Research Report

最新の核医学的手法を用いた放射性ヨウ素およびセシウムによる被曝線量等の検討

Research Project

Project/Area Number 25861094
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

金井 泰和  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座助教 (60397643)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords核医学 / 放射性ヨウ素 / PET
Outline of Annual Research Achievements

放射性ヨウ素の体内動態について検討を行い、放射性ヨウ素が経時的に体内でどのような挙動を示すかを観察した。体内動態については、静脈内投与と経口投与について検討を行い、その差を観察した。
投与された放射性ヨウ素は、投与1時間後では主要臓器・組織で単位重量当たり数%と高い集積を示した。静脈内投与においては、その後、速やかに消失する事を確認したが、経口投与では3時間後まで一定の集積を保つことを確認した。両投与方法ともに12時間後にはそれぞれの臓器・組織からほぼ消失していることを確認した。
ヨウ素が特異的に集積する事が知られている甲状腺においては、放射性ヨウ素の集積は投与1時間後から次第に高くなり、6時間後でほぼ最高値に達し、18時間後までほぼ一定の集積を示し、24時間後には集積は低下し出すことを確認した。
γカメラによるイメージングでは主要臓器・組織への放射性ヨウ素の集積を確認する事は困難であったが、集積が高い胃、膀胱、甲状腺への集積は画像的に十分に確認する事ができた。特異的に集積する甲状腺では、画像を解析し放射性ヨウ素の集積を経時的に評価したところ、Ex vivoでの検討と同じ傾向が観察された。また、PETイメージングにおいてもラットを用いて甲状腺への集積を画像化する事ができ、また非放射性ヨウ素の前投与により、放射性ヨウ素の甲状腺への集積が大きく低下する事を画像上で確認する事ができた。
以上の事から、本研究により、生体内での放射性物質の動態を核医学的手法を用いる事で評価する事が出来る可能性を示すことができ、さらに放射性物質に対する阻害剤や除去促進剤などの評価も可能であると考えられる。

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Published: 2016-06-01  

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