2014 Fiscal Year Research-status Report
320列CTとエアバックシステムによる、新規呼吸同期体幹部放射線照射法の開発
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25861098
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 修 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教(常勤) (30644778)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 体幹部定位照射 / 320列CT / 呼吸性移動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度より、当院の体幹部定位照射に使用する機器が、従来のリニアックからサイバーナイフへと移行した。このため、放射線治療計画、線量分布においては従来の手法の適用が困難な状況となっている。治療計画の内容はできるだけ従来法に近い形を達成するように行っているが、一部症例では線量増加が見込まれる。 またサイバーナイフでは追尾照射が可能となり、より呼吸性移動の評価が重要となった。320列CTによる呼吸性移動量の評価は治療計画の一端としてほぼ全例に施行しているが、追尾照射が可能な場合、エアバッグシステムによる呼吸抑制は不要となる。追尾照射困難な症例では呼吸抑制の必要性が生じるが、サイバーナイフでは50-100方向の治療ビームが設定可能であり、従来の治療機よりもより分布の集中性が向上したため、周囲肺組織へのダメージは軽減できているように見受けられる。 今後、サイバーナイフのモンテカルロ計算法を用いた呼吸性移動を考慮した4D計算と、周囲肺組織のダメージの評価、肝臓定位照射の際の最適な治療計画法などを検討していく予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究に充てられる時間が時間外に限定されており深夜に及ぶため、思惑通りの進捗が得られない。
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Strategy for Future Research Activity |
上述の如く、治療機器・治療計画装置の変更が生じたため、臨床的要求も若干の変更を見ている。今後、サイバーナイフのモンテカルロ計算法を用いた呼吸性移動を考慮した4D計算と、周囲肺組織のダメージの評価、肝臓定位照射の際の最適な治療計画法などを検討していく予定としている。
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Causes of Carryover |
治療機器・治療計画装置の変更が生じたため、予定していたシステムが導入できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
システム導入と研究に必要な学会出席に使用する予定。
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