2013 Fiscal Year Research-status Report
磁気共鳴画像による微小循環障害の定量評価:反応性充血に対するBOLD効果を用いて
Project/Area Number |
25861102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
河野 淳 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (20574388)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | MRI / BOLD / 動脈硬化 / 血流 / 代謝 |
Research Abstract |
平成25年度の実績の概要は以下の通りである。 1.mBOLD法撮影にむけて撮像条件の最適化を行った。具体的にはBOLD効果はT2*を反映しており、それに鋭敏とされるEcho-Planar法を用いることとした。またその効果をさらに明瞭化するために高磁場装置である3T-MRIを使用して撮像することとした。 2.評価・解析ツールの構築を行った。具体的には信号強度を計測するための関心領域の設定法、それぞれの値(ピーク値やピークまでの時間、定常状態までの時間、半減期)の算出法などについてアルゴリズムを作成した。 3.臨床評価に向けて、倫理委員会での審査を受けた。上記の検討により、健常ボランティアを対象として撮影を行うことが可能になったと判断したため、倫理委員会で審査を行っていただき、承認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.信号強度に与える因子が複数存在し、解析法の確立について時間がかかっている。 2.上記1のため、実験の内容について再検討が必要であり、他検査との対比を行った。 これらにより研究の進展に遅滞が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
解析法についていくつかの考察を行っている段階で、この部分を確立することが今後の研究を推進する上でもっとも重要となる。 解析法が確立されれば、当初の研究計画に沿って、臨床患者において応用が可能かどうかを引き続き検討していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.パソコンの購入申請を行ったが、販売店の事情により販売が遅延したため、年度末までに納品されなかったため。 2.上記1が生じたため、付随して記憶媒体などの周辺機器やソフトなどの購入が出来なかったため。 3.学会参加出来ず、余剰金が生じたため。 理由1に記載したパソコン納期の遅延については、すでに平成26年4月末に納品されたため、以降は順調に使用することが可能と予想される。 理由3については、引き続き学会への演題登録ならびに論文作成を実施していく予定である。
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