2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25861108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
飯田 悦史 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70535244)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 造影超音波検査 / 頭頚部 / リンパ節 |
Research Abstract |
現在日本で使用可能である超音波造影剤ソナゾイドを用いた造影超音波検査は肝臓・乳腺領域でのみ保険適用となっている。しかしCTやMRIにおける造影剤と同じく、超音波用造影剤も全身の種々の臓器/組織の評価に利用可能と思われるがその臨床的意義については、未だ十分に明らかとなってはいない。また副作用の頻度が極めて少ない超音波用造影剤は造影CTや造影MRI検査に取って代わる検査法になりうる。本研究では、頭頚部疾患における造影超音波の有用性を臨床的に検討する。具体的には1.頭頚部リンパ節転移の診断、2.頭頚部悪性腫瘍の初期治療効果判定、3.頚部悪性腫瘍におけるセンチネルリンパ節の同定についての検討を行う。 1.頭頚部リンパ節転移の鑑別について:頭頚部悪性腫瘍を有する患者で頚部リンパ節郭清の予定されている27患者に対し通常の超音波検査を施行した後に造影超音波検査を施行し、造影効果、造影欠損の有無などを評価した。これを造影CT検査、病理結果と比較した。CT、造影超音波検査における頚部転移リンパ節の検出率を算出した。 得られた結果をまとめ、第51回米国神経放射線学会にて発表した。 2.頭頚部悪性腫瘍の初期治療効果判定について:頚部悪性腫瘍に対し化学療法・放射線療法がおこなわれる10患者に対し治療前、治療後早期に造影超音波検査を施行した。 3.頚部悪性腫瘍におけるセンチネルリンパ節の同定について:頭頚部悪性腫瘍を有する患者で切除術の施行された7患者に対し超音波用造影剤を用いてセンチネルリンパ節造影を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
頭頚部リンパ節転移の鑑別に関し、すでに結果をまとめ、学会での発表を終えている。現在論文としてほぼまとまった状況である。 超音波用造影剤を用いて頭頚部悪性腫瘍の初期治療効果判定とセンチネルリンパ節同定についても症例を蓄積しつつ、データの解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
頭頚部リンパ節転移の鑑別に関しては来月にも放射線画像診断を専門とする雑誌に投稿する。 超音波用造影剤を用いて頭頚部悪性腫瘍の初期治療効果判定とセンチネルリンパ節同定についてもデータの解析を進め、学会での発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
造影超音波検査が順調に進み当初予定よりも造影剤の使用量が少なく実施できたため次年度使用額が生じた。 次年度の造影超音波検査に係る造影剤の購入費に合わせて使用する。
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Research Products
(1 results)