2014 Fiscal Year Research-status Report
経皮的管腔臓器バイパス術の臨床導入:乳糜胸水に対する胸管―下大静脈バイパス術
Project/Area Number |
25861132
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
吉田 理絵 関西医科大学, 医学部, 助教 (90571167)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | インターベンショナルラジオロジー / 乳糜胸 / 経皮的 / バイパス / 瘻孔 / リンパ液 |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度の目的は、胸管閉塞乳糜胸モデル(豚)にて、胸管から体外を経由させたカテーテル内のリンパ液の動態、胸管内圧を計測し内瘻化の条件を明らかにすることであった。しかし、研究代表者の妊娠、出産、育児のため、妊娠中はエックス線透視下での動物実験ができず、その後出産、育児休暇となった。このため実験は計画通りに進まなかった。動物実験再開に向けて、胸管―下大静脈バイパス術に関する情報収集を行い、当施設で治療として臨床で行っているリンパ系IVRのデータを、本研究の臨床への応用が円滑に移行することを目的とし解析しその報告を行った。第73回日本医学放射線学会では、「Lymph node injection lymphangiography: Technical procedures, safety, and clinical applications」、第43回日本IVR学会総会では「Clinical results of lymph node injection lymphangiography」を共同演者として発表した。第57回関西胸部外科学会、日本医学放射線学会が開催するミッドサマーセミナー、関西interventional Radiology研究会、秋季臨床大会にてリンパ管、胸管のIVR、外科手術に関連する情報収集を行った。また、リンパ系IVRの論文発表として英文雑誌Cardiovascular and interventional radiologyに「Intranodal Lymphangiogram: Technical Aspects and Findings」を共著者として投稿しアクセプトされた(2014, Volume 37, Issue 6, pp 1606-1610)。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の妊娠、出産、育児のため、妊娠中はエックス線透視下での動物実験ができず、その後出産、育児休暇となった。このため実験は計画通りに進まなかった。しかしながら、動物実験再開に向けた情報収集、臨床への導入方法、使用するデバイスの検討を詳細に行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
H27年度は研究を中断し、研究再開が可能となり次第、H26年度で行う予定であった研究を順次行っていく予定である。研究期間を延長し、研究全体終了を当初の計画より1年遅らせることにより、すべての研究を完遂できる予定である。研究再開までも、文献等の情報収集、デバイスの検討など研究室を離れても可能なことは行い、本格的な再開後に実験が順調に進むように準備する。
|
Causes of Carryover |
産前産後の休暇又は育児休業による中断のため、研究、特に動物実験を遂行できなかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
H26年度に行うべき実験を育児休業後に開始する予定であり、その必要経費として繰り越した。
|