2014 Fiscal Year Annual Research Report
GIST培養細胞のマイクロRNA解析による新規バイオマーカー探索と薬剤感受性予測
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25861177
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
松井 恒志 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (20422636)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | GIST / マイクロRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、世界でも希少なGISTの培養細胞株とマウス皮下移植腫瘍モデルの樹立に成功し、飛躍的にそのメカニズムが解明できる状態となっている。今回の研究ではGIST症例の手術材料からマイクロRNA解析を行い、GISTの薬剤感受性に関する新たなバイオマーカーを探索し、培養細胞にてその機能を検証し、さらに、マウス皮下移植腫瘍モデルにて血液からヒト由来マイクロRNAを検出するシステムを確立し、ヒトでの薬剤感受性試験、予後因子の予測に応用することを目的として研究を行った。 1) GIST症例手術切除標本からのマイクロRNAの発現解析:Imatinib投与前後にてmiR146b-5pとmiR335の2つのマイクロRNAが亢進していることが解析できた。 2) 培養細胞株を用いたマイクロRNAの機能解析:培養細胞の樹立は可能となった.しかし、長期での継代が困難であることがわかり、培養条件の調整により安定株の確立を行っている。 3) GIST患者の血液サンプルからのマイクロRNAの解析:GIST症例患者の血液サンプルを採取し、マイクロRNAの検出を行った。しかしながら、切除標本から得られたマイクロRNAの結果と、血液サンプルから検出されたマイクロRNAの発現に一致がみられなかった。 4) マウス皮下移植モデルを用いた血液サンプルからのマイクロRNAの解析:GIST細胞株をnude mouse 皮下へ移植しin vivo での薬剤耐性の変化を検討した。作成したマウス皮下移植モデルから血液サンプルを採取しマイクロRNAの発現変化を確認することができた。
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