2014 Fiscal Year Research-status Report
FGFR2を標的とした食道胃接合部癌に対する新規治療法の確立
Project/Area Number |
25861203
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
今村 裕 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70583045)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | FGFR2 / コピー数 / Ampification / 食道胃接合部癌 / 食道腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度の成果については、①臨床検体におけるFGFR2コピー数(N=160)②免疫染色(N=208)の結果を亜新たに得た。FGFR2コピー数の評価はTaqman copy number assay (FGFR2, Human, Cat. # 4400291)および TaqMan Copy Number Reference Assay, (RNase P, Human, Cat. #4403328)を用い、その比率(FGFR2/RNaseP)を用いて評価した。しかし、これらコピー数変化に関しては、臨床病理学的因子との相関関係は認めなかった。FGFR2コピー数増加とFGFR2免疫染色高発現は有意に相関した(P=0.038)。前年度より倍以上の症例を用いた免疫染色の臨床病理学因子との比較検討では、腫瘍の悪性度(深達度、リンパ節転移、遠隔転移、脈管侵襲、いずれもP<0.001)と相関関係を認めた。 また、2種類の細胞株、SK-GT4とOACM5.1CにおけるFGFR2コピー数(FGFR2/RNaseP比)を確認したところ、SK-GT4ではコピー数(Copy number, CN)の上昇は認められず(CN=1.3)、OACM5.1においてコピー数の上昇を認めた(CN=2.8)。さらに、コピー数に一致して、FGFR2-mRNAの発現量は、OACM5.1C有意に高く、同様にタンパクレベルでもOACM5.1CにFGFFR2タンパクの高発現を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
In vivoの実験系に関しては、vitroでの基礎データが揃い次第始めることとしている。よって現在のところvivoには移行していない。
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Strategy for Future Research Activity |
H27年度は、細胞株を用いて、FGFR2を標的としたsiRNAの実験系、FGFR阻害剤を用いた治療実験を予定している
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