2015 Fiscal Year Annual Research Report
食道扁平上皮癌におけるmTOR発現とヘッジホッグシグナル経路の相互作用の解明
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25861204
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
平島 浩太郎 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (10594468)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | mTOR / 食道扁平上皮癌 / mTOR阻害剤 / 抗癌剤感受性 / Hedgehogシグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
「腫瘍におけるmTOR signalingの変化を解析し、さらに放射線増強作用、抗癌剤感受性増強作用の有無についても検討を行う。」に関しては、mTOR阻害剤投与により抗腫瘍効果がすでに確認できており、実験系の確立を行ったcisplatinの感受性増強作用も確認できたが、放射線増感作用に関してはまだ研究進行に難渋した。2010年、2013年に基本となる論文がpublishされているため、全体的な研究計画の根幹は確立出来ていたと考える。「食道扁平上皮癌250例以上」の免疫染色のうち、170例ほどでm-TORと予後との関連はすでにp-mTOR陽性例は有意に予後不良であることが確認できた。Hedgehog経路においては、転写因子であるGli1の免疫染色を施行し、予後との評価を行い、p-mTOR陽性例との相関、長期予後を検討し、データベースをアップデートしつつ症例数増加を検討した。結果はGli1の免疫染色を施行し、予後との評価を行ったが、有意な差を認めなかった。
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