2013 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞癌個別化治療を目指したHOXB9によるEMT誘導と血管新生亢進について
Project/Area Number |
25861217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
千葉 斉一 東京医科大学, 医学部, 助教 (90348665)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | HoxB / Sorafenib |
Research Abstract |
【方法】①2006年から2012年までの肝切除検体よりcDNAを抽出し,HoxB9の発現量と無再発生存・累積生存との関係性,血管新生因子やSorafenibの作用機序におけるSignatureの発現量との相関関係を検討する.②HoxB9高発現細胞株にsiHoxB9を導入しHoxB9をKnock downすることによって,血管新生因子やSorafenibの作用機序におけるSignatureの発現量との相関関係を検討する. 【結果】HoxB9発現量は肝細胞癌切除症例における無再発生存率に寄与する有意な独立因子であった.また切除検体においてHoxB9と血管新生因子であるPDGF,PDGFR,VEGFなどは正の相関関係の傾向を認めた.さらにHoxB9高発現肝細胞癌細胞株において,siHoxB9によりHoxB9をKnock downすることにより,PDGF,PDGFR,VEGFの発現量は有意に低下し,さらにはpMEKやpRafなども低下していた. 【結論】転写因子であるHoxB9は肝細胞癌において血管新生因子を亢進させることにより,癌悪性度を高めている可能性が示唆された一方,Sorafenibの作用機序であるSignatureを亢進させており,治療効果予測因子としてのバイオマーカーとなりうる可能性も同時に示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vivo実験系の環境設定に時間・費用を要するため。
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Strategy for Future Research Activity |
in vivo実験系の研究環境を整えるとともに、in vitroにおけるメカニズムの詳細について検討する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の予定より、結果抽出に時間を要したため、学会発表などの旅費に使用する費用を使用しなかったため。 今後は、学会発表などにも傾倒していく予定である。
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