2013 Fiscal Year Research-status Report
骨肉腫に対するテロメラーゼ阻害剤を用いた新たな薬物療法
Project/Area Number |
25861322
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤森 淳 広島大学, 医歯薬保健学研究院(医), 寄附講座助教 (70632256)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | テロメラーゼ阻害剤 / テロメア / 骨肉腫 |
Research Abstract |
近年骨・軟部悪性腫瘍(肉腫)に対しては、化学療法の進歩、治療技術の向上により生命予後の改善がみられている。しかし多くの肉腫では,抗がん剤や放射線に対する感受性に乏しく、肺転移などには、既存の治療法では対処できず、満足のいく治療効果を得ていないのが現状である。よって従来の治療法に抵抗のある骨・軟部悪性腫瘍(肉腫)に対する、新たな治療法の開発が切望されている。テロメラーゼ阻害剤は癌細胞を有限分裂寿命化し、死滅させることができるものと考えられており、新たな抗癌剤として期待されている。本研究の目的はテロメラーゼ阻害剤TMPyP4の骨肉腫細胞に対する抗腫瘍効果をin vitroで評価し、マウス骨肉腫モデルに対するテロメラーゼ阻害剤TMPyP4の抗腫瘍効果を検討し、悪性骨・軟部腫瘍に対する新たな薬物療法を開発することである。 骨肉腫細胞株においてテロメラーゼ阻害剤投与によりテロメア長は短縮し,HOS,U2OS,SaOS2細胞株において有意な細胞増殖抑制を示した.テロメラーゼ阻害剤 (TMPyP4) は,癌腫と比較しテロメラーゼ活性が低値である骨肉腫細胞の活性低下作用より,テロメア長短縮により細胞増殖抑制作用を呈している可能性が高い。TMPyP4によりテロメラーゼ活性を阻害し細胞がアポトーシスに至るまでテロメア長を短縮すると考えられ、マウス骨肉腫モデルに対する有効性を証明することで旧来の化学療法・放射線療法に反応しない多くの癌腫に対する新たな治療方法となる可能性があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
マウス骨肉腫モデルの安定した作成が困難であり、予定した個体数のサンプルの作成が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
モデルの作成が安定化しないため、マウス骨肉腫細胞株の変更を検討している。骨肉腫細胞株の変更の後、骨肉腫モデルを再度作成の上、テロメラーゼ阻害剤TMPyP4の抗腫瘍効果を検討する予定である。
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