2013 Fiscal Year Research-status Report
人工膝関節置換術術後動態解析のコンピュータシミュレーションによる実現化
Project/Area Number |
25861329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
水内 秀城 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80643741)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 人工膝関節置換術 / コンピュータシミュレーション |
Research Abstract |
各症例に適した軟部組織特性を考慮した術後膝関節モデルを作製した。作製した膝関節モデルを使用してKneeSIMといったシミュレーションソフトを用いることで、歩行、階段昇降、深屈曲動作といった様々な動きの再現化を行った。再現化については当科で行った動態解析との組み合わせることで、より生体内に近い動態を現実化することができた。本研究により、インプラントの設置状態と動態の関連性をより詳細に解析することが可能となった。また術前3次元モデルを使用した3次元空間座標を用いて、術中に用いる様々な参照軸を評価し、術前シミュレーションを行うこと、日常診療で行っている術前計画の問題を明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度においては各症例に適した術後膝関節モデルを作製し、実際に行われた動態解析とのマッチングを主な目標であったが、ほぼ目標どおりに達成できていると考えられる。現時点でコンピュータシミュレーションが導き出した結論については、関連学会にて発表を行っており、現在英文誌に論文を投稿中である。また現在進行中の研究についても国際学会をふくめ様々な学会にて発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
手術手技(骨切り状況および術中計測した屈曲伸展バランスなど)との関連は現在解析中であり、不安定性、下肢アライメントと動態における関連性をコンピュータシミュレーションにて明らかにする予定である。また術後全身モデルを作製し、運動解析とのマッチングを行った後にさらに詳細な解析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
3次元分圧計測ソフトを追加購入しなかったため。またパーソナルコンピュータの購入もおこなわなかった。 3次元分圧計測ソフトを追加購入予定である。
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