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2013 Fiscal Year Research-status Report

エンドソーム機能制御を用いた大腿骨頭壊死症の発生機序解明

Research Project

Project/Area Number 25861330
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

岡崎 俊一郎  札幌医科大学, 医学部, 講師 (70404647)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords特発性大腿骨頭壊死症 / ステロイド / アルコール / 動物モデル / 予防
Research Abstract

①ステロイド性大腿骨頭壊死症動物モデルの再現性確認
2009年に我々が報告した、TLR4のリガンドであるLPSおよびメチルプレドニゾロン投与による、また、若手研究(B)(課題番号:2279136)で報告したTLR7のリガンドであるイミキモドおよびメチルプレドニゾロンの投与によって大腿骨頭壊死症が発生することの再現性の確認を行った。その結果、再現性が確認され、本モデルがステロイド性大腿骨頭壊死症動物モデルであることが確認できた。
②ステロイド性大腿骨頭壊死症動物モデルに対する予防実験
特発性大腿骨頭壊死症に対する有効な予防法は確立されておらず、その確立は急務である。本年度は、上記のステロイド性大腿骨頭壊死症動物モデルを用いて予防実験をおこなった。TLRのリガンド投与後24時間にメチルプレドニゾロンおよびランソプラゾールを投与した結果、ラットにおけるステロイド性大腿骨頭壊死症の発生を予防することが可能であった。既存動物用7.0T MRIを用いて画像評価を試みたが、使用MRIのqualityが低く、大腿骨頭壊死症に特有のT1強調画像でのバンド像は描出できなかった。安全性評価を目的とした血液生化学検査では、ランソプラゾール投与による有害事象の発生は無く、自主臨床試験に着手した。遺伝子発現解析および血中サイトカイン濃度解析をおこなったが、有意な変化を認めなかった。タンパク解析ではKinase inhibitorであるBAY11-7082でおこなった研究と同様に、転写制御因子であるIRF7およびNF-kBの活性がランソプラゾールの同時投与で低下していることを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成25年度研究実施計画に基づいて研究をおこない、当初の目的であるラットにおけるステロイド性大腿骨頭壊死症の予防法が確立できたことから、研究課題を達成できていると考えられる。しかしながら、遺伝子発現および血中サイトカイン濃度解析では有意差が得られておらず、今年度も屠殺時間を変更するなどし、検討をおこなう。

Strategy for Future Research Activity

研究計画調書に基づき平成26年度の研究をおこなう。①アルコール性大腿骨頭壊死症動物モデルに対する予防実験
Wistar系雄性ラット150-200gを用いる。5%エタノール含有液体飼料の投与により、アルコール性大腿骨頭壊死症を発生させる群をコントロールとする。予防群では、ステロイド性大腿骨頭壊死症モデルで効果およびランソプラゾールを同時投与し、組織学的評価によるアルコール性大腿骨頭壊死症の予防効果、血液生化学検査を用いた安全性評価、遺伝子発現および血中サイトカイン濃度解析を同様に実施し、さらなる機序解明を行う。②ステロイド性大腿骨頭壊死症動物モデルに対する予防実験
上記のように遺伝子発現および血中サイトカイン濃度解析では有意な差が得られておらず、屠殺時期を変更し、再度確認をおこなう。③他薬剤によるステロイド性大腿骨頭壊死症の発生予防効果
ランソプラゾール以外のプロトンポンプインヒビターなど他薬剤による予防効果の確認をおこなう。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

旅費として配分された予算を用いて、物品購入をおこなったため、次年度使用額が発生した。
今年度、実験動物などの物品購入をおこなう。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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