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2014 Fiscal Year Research-status Report

一塩基多型が1型リアノジン受容体の機能に与える影響についての検討

Research Project

Project/Area Number 25861376
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

原木 俊明  広島大学, 大学病院, 病院助教 (40403563)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords悪性高熱症 / 1型リアノジン受容体
Outline of Annual Research Achievements

European Malignant Hyperthermia Groupによって悪性高熱症の変異原因遺伝子として認定されたp. Thr2206Arg、健常人から報告された一塩基多型で機能解析が行われていないp. Gln3756Glu、この両方の変異を導入したp. Thr2206Arg+Gln3756Gluの3種類の変異遺伝子を作成した。
作成した3種類の変異遺伝子をHuman Embrionic Kidney(HEK)-293細胞に導入し、悪性高熱症の診断薬として用いられるカフェインを負荷して機能解析を行ったところ、悪性高熱症の原因遺伝子として認定されているp. Thr2206Argは野生型と比較して受容体機能が亢進していることが確認できた。一方、健常人から報告された一塩基多型であるp. Gln3756Gluは野生型と同程度の受容体機能だった。
両方の変異遺伝子を導入したp. Thr2206Arg+Gln3756Gluは受容体機能の亢進が確認できたが、悪性高熱症の原因遺伝子であるp. Thr2206Argと比較しても、さらに機能が亢進していた。
偏に悪性高熱症といっても、発症しても比較的緩やかに体温が上昇するものから、急激に症状が進行する劇症型まで様々な病態が存在することが知られている。今回の研究結果は、悪性高熱症の原因遺伝子に一塩基多型が加わることが、1型リアノジン受容体の機能に影響を及ぼすことを示すものとなった。
カフェイン以外の悪性高熱症の診断薬であるクレゾールや治療薬であるダントロレンを付加することが受容体機能にどのような影響を与えるか、引き続きデータを集積している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予定していた3種類の変異遺伝子を作成し、それぞれの機能解析を行うことができた。また、得られた結果は、悪性高熱症の臨床病態を裏付けるものであったことから研究はおおむね順調に進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

得られたデータを詳しく分析し、学会発表や論文発表を行っていく予定である。

Causes of Carryover

物品費と旅費を当初予定していた額より安価に抑えることができたため残高が発生した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成27年度の物品費(消耗品)、旅費、および論文作成における英文校正費として使用する予定。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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