2014 Fiscal Year Annual Research Report
選択的ニューロキニン1受容体拮抗型制吐剤が術後嘔気・嘔吐に及ぼす影響
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25861378
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
曽我 朋宏 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 特任助教 (20592538)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | PONV / 嘔気 / 嘔吐 / プロイメンドニューロキニン-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
硬膜外併用全身麻酔にて人工関節置換術を施行され、硬膜外より術後鎮痛の目的にて麻酔剤の持続注入を行われる予定の患者を対象とした。American Society of AnesthesiologistsのPhysical Status においてがクラスⅠおよびクラスⅡの20-70歳で本人の同意取得が得られた患者に対し、同意取得後に「プロイメンド」群もしくは「オンダンセトロン」群に無作為に振り分けた。手術室入室後に硬膜外カテーテルを留置、その後麻酔の導入・維持は通常の方法で行った。通常の麻酔同様に麻酔薬以外の鎮痛剤、筋弛緩薬などは便宜投与・調整し、麻酔深度モニターを用い十分な麻酔深度を保つと共に安定した麻酔管理を行った。術後疼痛対策に麻酔薬の持続硬膜外注入を行った。 麻酔終了数時間後、1日後、2日後、3日後に術後の嘔気・嘔吐に関する術後回診を行いPONVの発生頻度の集計を行った。 以下について各群に有意差があるかを調べる。 年齢、身長、体重、喫煙の有無、基準血圧、PONVの既往、乗り物酔いの既往、病名、術式、術中使用した麻酔薬および麻薬の量、麻酔時間、手術時間、出血量、輸液量については両群間に有意差は認められなかった。 術後0-2時間、2-24時間後、24-48時間後、48-72時間後、および急性期(0-24時間)、遅発期(24-72時間)、全期間(0-72時間)での各群の状況を評価した結果、嘔吐においてプロイメンド群が有意にオンダンセトロン群に比べ発生頻度が減少した。
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[Journal Article] Fosaprepitant versus ondansetron for the prevention of postoperative nausea and vomiting in patients who undergo gynecologic abdominal surgery with patient-controlled epidural analgesia: a prospective, randomized, double-blind study.2015
Author(s)
Tomohiro Soga, Katsuyoshi Kume, Nami Kakuta, Eisuke Hamaguchi, Rie Tsutsumi, Ryosuke Kawanishi, Kohei Fukuta, Katsuya Tanaka, and Yasuo M. Tsutsumi
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Journal Title
Journal of Anesthesia
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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