2016 Fiscal Year Annual Research Report
Experimental study of the glycosyltransferase as a drug target of bladder cancer
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25861405
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
鈴木 裕一朗 弘前大学, 医学研究科, 研究員 (50647344)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 糖鎖生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続きsiRNAによるC2GnTの生体内での発現抑制について検討を行ったが、良好な結果は得られなかった。siRNAは血中での安定性が低く、生体内での遺伝子導入が困難だる可能性があり、今後より安定なmiRNAでC2GnTを制御する分子を探索しmiRNAのミミックもしくは阻害剤を用いた実験系にシフトする必要性も考慮し、miRNAについても検討を行っている。前年度終了時に検討項目として考えていた抗C2GnTのFab領域を精製し低分子量である利点を生かして抗体による酵素阻害効果での検討については現在、Fabの抽出およびFab領域のみでの酵素阻害効果について検討を行っている。 C2GnTの発現制御に関しては最近前立腺癌においてはアンドロゲン受容体刺激との関連性が報告されており、膀胱癌の予後に性差が少なからず存在することから、ホルモン受容体刺激による発現調節についても検討を行っている。 また、糖鎖合成阻害剤に関しては前年、in vitroで細胞増殖抑制効果が見られたことから本年度はさらに癌細胞以外の細胞に毒性効果を及ぼすかについて検討した。疑似糖鎖による糖鎖合成阻害剤の効果は膀胱癌細胞では増殖抑制効果を示したのに対し、ヒト血管内皮細胞株では細胞増殖効果に影響がない事を確認した。この結果をもとにin vivoにおいて腫瘍抑制効果を示し、副作用の少ない血中濃度および投与量を検討する予定である。
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