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2013 Fiscal Year Research-status Report

刺激応答性遺伝子発現制御システムの治療応用の検討

Research Project

Project/Area Number 25861412
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

森井 章裕  富山大学, 大学病院, 助教 (20377279)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords放射線 / プロモーター / 転写因子 / 前立腺癌
Research Abstract

生体内で働くプロモーターの構築に関して、マウスにヒト前立腺癌細胞株LNCaPを移植し腫瘍を形成後、10GyのX線照射を行った。照射後6時間、12時間、24時間後にマウスの腫瘍を切除し、RNAを抽出、合成したcDNAをマイクロアレイに供した。照射していない群と照射した群の遺伝子発現の変化について検討を行った。また、移植前のLNCaP細胞でもマイクロアレイを行い、in vivoとin vitroの間で比較を行った。その結果、in vivoで放射線照射後に活性化する転写因子としては、TP63、TP53、ZBTB17などが推測された。一方、in vitroと比較して、in vivoで発現が亢進している転写因子(X線非照射)としては、MYCN、FOXA1、NEUROG1などが推測された。現在、in vivoで放射線に応答して活性化する転写因子の結合配列を合成し、それらを基に、新たにプロモーターライブラリーの構築を進めている。
刺激応答性ベクターの改良に関しては、放射線と低酸素の両方に応答して、特定の遺伝子を発現する遺伝子発現系の構築は現在進行中である。マイクロRNAの利用は、これまでの発現データより、LNCaP細胞で高発現しHeLa細胞でほとんど発現していないものとしてhsa-miR-200cを見いだした。放射線応答性プロモーター下に結合したルシフェラーゼ遺伝子の3’非翻訳領域にこの標的配列を4コピー導入した遺伝子カセットをHeLa細胞およびLNCaP細胞に安定的に導入した。放射線を照射しない場合、放射線を照射した場合、それぞれでの発現を見たところ、LNCaPでは、標的配列を持たないものと比較して、発現が10分の1以下に抑制されていた。HeLaでは、標的配列の影響はほとんど認められず、マイクロRNAの標的配列を使用することで、細胞特異的な遺伝子発現の誘導が可能になることが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

in vivoで働くプロモーターに関しては、現在まだプロモーターを取得できていない。マウスでの腫瘍形成が予定よりも時間がかかったということと、腫瘍からのRNAの抽出が当初うまく行かなかったことが挙げられる。現在は、順調に進んでいるので、プロモーターの取得も順調に行くのではないかと期待している。放射線と低酸素のどちらにも応答して遺伝子発現を亢進するシステムを昨年度に構築するはずだったが、現在は、必要なすべての遺伝子などの材料を揃えるところまでにしか至っていない。その他の項目については、ほぼ予定通り進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

少し遅れてはいるが、だいたい予想通りの結果を得ており、順調に進んでいると考えている。現在少し遅れている項目、特に、プロモーターの構築についてはスピードアップを心がける。あとは、計画に沿って進めて行きたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

in vivoのプロモーターづくりの遅れで、使用額に差が生じた。
今後、in vivoのプロモーターの材料購入などに使用する予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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