2014 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱癌における塩酸ゲムシタビン耐性に関与するmiRの同定と作用機構の解明
Project/Area Number |
25861416
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 卓 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50596202)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 塩酸ゲムシタビン / 膀胱癌 / Androgen Receptor / エンザルタミド |
Outline of Annual Research Achievements |
膀胱癌細胞株であるT24と5637よりそれぞれstep wise法にて50nMの塩酸ゲムシタビンに耐性膀胱癌細胞株T24GR、5637GRを樹立した。これらの細胞を用いたmRNA、miRNA microarrayにて網羅的解析を施行した。 我々はmicroarrayの結果T24GRにてAndrogen Receptor(AR)の発現がT24と比べ高発現していることに着目した。Western blottingにてARのタンパクレベルも同様にT24GRにて上昇していることを確認した。 現在去勢抵抗性前立腺癌に対し使用されるAR阻害薬であるエンザルタミドをT24、T24GRに投与したところT24GRにてより強力に細胞増殖を抑制することが確認され、塩酸ゲムシタビン耐性膀胱癌に対するARを標的とした治療が有用である可能性が示唆された。 現在塩酸ゲムシタビン耐性膀胱癌におけるARの機能解析とARを標的とするmiRNAの探索をおこなっている。
|