2013 Fiscal Year Research-status Report
疫学調査によるインスリン抵抗性に着目した下部尿路症状の病態解明と生活指導
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25861440
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊勢呂 哲也 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50648508)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 前立腺肥大症 / インスリン抵抗性 / 疫学調査 |
Research Abstract |
研究課題「疫学調査によるインスリン抵抗性に着目した下部尿路症状の病態解明と生活指導」については、平成25年4月1日から平成26年2月4日まで1,653名の追跡調査対象者からアンケートの解答を得た。アンケートの入力が終了し、データクリーニングを終了した1,411名(男性800名、女性611名)に対して解析を終了した。このなかで男性について、自記式のアンケートから前立腺肥大症の既往について調査した。前立腺肥大症の既往は、なし・かかっている・かかったことあり・不明の4群に分けて集計した。対象者の年齢(mean±SD)は65.9±9.5歳であった。その結果、なし(689名、86.4%)、かかっている(67名、8.4%)、かかったことあり(30名、3.8%)、不明(11名、1.4%)欠損値(3名であった)。年代別に解析したところ、かかっている、かかったことありの2群を合わせた前立腺肥大症患者は、20代(0名)、30代(0名)、40代(0名)、50代(2名、1.5%)、60代(24名、9.5%)、70代(60名、18.5%)、80代(11名、42.3%)と年代が高くなるにつれて有意に罹患率の増加を認めた。来年度も引き続き、追跡調査を実施予定である。最終的に、対象者のベースライン時データと追跡調査時データをマージしてインスリン抵抗性が前立腺肥大症を含めた下部尿路症状におよぼす影響をプロスペクティブに解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題「疫学調査によるインスリン抵抗性に着目した下部尿路症状の病態解明と生活指導」については、平成25年4月1日から平成26年2月4日まで1,653名の追跡調査対象者からアンケートの解答を得た。平成25年度の予定研究対象者は2,462名であったため、67.1%の参加同意割合を得た。研究立案時には、約50%の参加同意割合を想定していたため、当初の計画を上回る研究参加者が得られている。しかしながら、大規模な研究参加者のデータ入力および、データクリーニングに時間を要していており、今後の解析を順調に進める上で改善する余地があると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究を推進していくためには、「岡崎研究」の研究参加者のデータ入力および、データクリーニングの効率化が必要である。そこで、研究参加者のデータ入力および、データクリーニングに携わる研究員の増員を予定している。
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