2014 Fiscal Year Annual Research Report
疫学調査によるインスリン抵抗性に着目した下部尿路症状の病態解明と生活指導
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25861440
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊勢呂 哲也 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50648508)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 前立腺肥大症 / インスリン抵抗性 / 疫学調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題「疫学調査によるインスリン抵抗性に着目した下部尿路症状の病態解明と生活指導」については、平成25年4月1日から平成27年3月31日まで3,522名の追跡調査対象者からアンケートの解答を得た。このなかで男性について、自記式のアンケートから前立腺肥大症の既往について回答のあった1,667名を調査した。対象者の年齢(mean±SD)、BMI(mean±SD)はそれぞれ65.2±10.2歳、23.4±2.9であった。前立腺肥大症の既往は、なし・かかっている・かかったことあり・不明の4群に分けて集計した。その結果、なし(1,387名、88.8%)、かかっている(109名、7.0%)、かかったことあり(50名、3.2%)、不明(16名、1.0%)欠損値(105名であった)。年代別に解析したところ、かかっている、かかったことありの2群を合わせた前立腺肥大症患者は、20代(0名)、30代(0名)、40代(0名)、50代(5名、1.7%)、60代(34名、7.0%)、70代(105名、18.4%)、80代(15名、30.0%)と年代が高くなるにつれて有意に罹患率の増加を認めた。今後、すべての対象者のデータクリーニングを終了後に、対象者のベースライン時データと追跡調査時データをマージしてインスリン抵抗性が前立腺肥大症を含めた下部尿路症状におよぼす影響をプロスペクティブに解析する。
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