2013 Fiscal Year Research-status Report
子宮体癌に対する腹腔鏡下近赤外イメージングによるセンチネルリンパ節生検
Project/Area Number |
25861492
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 栄仁 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50614773)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 婦人科腫瘍 |
Research Abstract |
① 近赤外イメージングを応用したセンチネルリンパ節の同定 昨年度までに近赤外内視鏡カメラシステムをオリンパス社から借用して15例の子宮がん症例に対しインドシアニングリーン(ICG)を使い近赤外イメージングを応用したセンチネルリンパ節の同定を行っている。センチネルリンパ節の同定のためのトレーサーとしてパテントブルー(色素法)及びインドシアニングリーン(蛍光色素法)を用いた。センチネルリンパ節は従来行われている色素法では7/15(46.6%)、今回我々が行う蛍光色素法では13/15(86.6%)と明らかに蛍光色素法で検出率が高いという結果を得ている。 ② OSNA法による子宮体癌リンパ節転移の評価 OSNA法による子宮体癌リンパ節転移の評価であるが、得られた検体を一定の条件で評価した方が経済的にも合理的と考えている。このため得られたリンパ節の検体は冷凍保存し20例をめどに、今後OSNA法でCK19-mRNAの定量を行い永久標本での病理組織学的検査との相違を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度計画はほぼ終了している。OSNA法による子宮体癌リンパ節転移の評価については実施できていないのは、25年度に行った検体を冷凍保存しているためである。26年度には、この得られた検体を使いOSNA法を行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
腹腔鏡下で蛍光色素を用いてセンチネルリンパ節の同定を行うために、H25年度はオリンパス社から近赤外内視鏡カメラシステム(IRI:infra red imaging)を借用して使用していた。しかし借用であるため、我々が使用したいときに必ずしも使用出来ず、症例を想定以上に蓄積出来なかった。このため今年度は残りの資金をオリンパス社と協議の上、内視鏡カメラシステム購入に当てて研究を進めて参りたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
腹腔鏡下で蛍光色素を用いてセンチネルリンパ節の同定を行うための症例の蓄積に注力したため物品の購入を控えた。 オリンパス社と協議の上、内視鏡カメラシステム購入に当てて研究を進めて参りたい。
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