2015 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頸癌の悪性形質と関連するmicroRNAの同定と新規治療にむけた機能解析
Project/Area Number |
25861506
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
平尾 薫丸 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80327593)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子宮頸癌 / microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度からの研究を続行した。昨年度の研究において、3つの候補miRNAのうち、miR1246およびmiR 4306について細胞増殖に与える影響を検討した。その結果、miR1246について、SiHaにおいて増殖に関する明らかな結果は得られなかった。そこで、昨年度に引き続きmiR1246について、SiHaを用いて運動能に与える影響、miR1290について、SKG-Ⅲb を用いて細胞増殖に与える影響を検討した。miR1246およびmiR1290について、活性増幅実験、抑制実験を行うため、それぞれの試薬を購入した。negative control、inhibitorRNAまたはmimicRNAを導入し、それぞれnegative controlとの比較を行った。さらにmiR1290について、microRNA導入効率を確認するため、qRTPCR実験も行った。 miR1246について、増幅実験では細胞運動が促進され、抑制実験では有意差は認められなかった。 miR1290について、増幅実験では細胞増殖が促進され、抑制実験では抑制された。RNA導入効率は増幅実験ではnegative control と比較し、2000倍にmiRが増幅され、抑制実験では65%程度抑制されていた。 以上より、miR1246は細胞遊走に関するmicroRNAであり、miR1290は細胞増殖に関連したmicroRNAであることが考えられた。今後はこの研究結果を確立させるため、多くの細胞株で共通した結果が得られることを確認する必要がある。
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