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2013 Fiscal Year Research-status Report

婦人科癌におけるスタチン投与が腫瘍局所免疫に与える影響

Research Project

Project/Area Number 25861507
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

西尾 咲子  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00570011)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords婦人科がん / スタチン
Research Abstract

初年度である平成25年度は、スタチン系の薬剤であるSimvastatinを用いて、卵巣明細胞腺癌細胞株の悪性形質の発現に与える影響を検討した。
まず、予備実験からSimvastatinを投与することによって卵巣癌細胞株で各種サイトカンが低下することが示されていた。文献的考察から癌シグナルNF-kBをSimvastatinが阻害することでサイトカインの産生抑制が生じる仮説を考えたため、4種の卵巣明細胞腺癌細胞株RMG-I、RMG-II、OVCAR3、JHOC5株のうちIL-6,8を高産生し、さらにNF-kBの活性化が生じている細胞株としてJHOC5を選択した。このJHOC5細胞株を用いて研究を行った。JHOC5細胞株にSimvastatinを1-4μM添加して培養すると、NF-kBの活性化およびSTATの活性化がともに阻害されるとともにIL-6の産生量が著明に低下した。一方で、JHOC5株の増殖能には有意な低下を認めなかった。また、in vivoの検討をJHOC5株移植ヌードマウスを用いて行った。この担癌マウスにSimvastatinを5mg/kg/dayおよび15mg/kg/dayを連日投与すると、マウス血清中のヒトIL-6濃度が15mg/kgを経口投与した群で有意に低下した。以上より、Simvastatinは経口投与可能な投与量で、卵巣明細胞癌のサイトカイン産生量を有意に低下させる結果を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

Simvastatinがin vitroのみならず、in vivoでも卵巣明細胞腺癌のサイトカイン産生を低下させる事を示せたため

Strategy for Future Research Activity

担癌マウスモデルを用いて、Simvastatinの免疫学的効果、抗腫瘍効果を検討し、実際の臨床試験にむけた基礎的データを蓄積する。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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