2014 Fiscal Year Research-status Report
ペンドレッド症候群モデルマウスの解析-内リンパイオン濃度と難聴の関係
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25861521
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野村 和弘 東北大学, 大学病院, 助教 (60466563)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 内耳 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト型(Human cDNAを組み込んだもの)は繁殖可能であり、こちらを実験に使用した。Pendrinノックインマウスはすでに解析が進んでいるPendrinノックアウトマウスと異なり、ある程度のPendrinタンパクの機能が残存しており、頸部を傾ける、回旋を繰り返すなどの前庭機能異常は見られなかった。ABRを用いた聴力検査では若年時の聴力においては正常マウスとほぼ同等の聴力がみられた。通常の状態では正常マウスとPendrinノックインマウスとの間にABR, 組織学的検索での違いが見られなかったため、外傷時の反応を解析した。 マウスに対する頭部外傷の実験系はすでに確立した実験方法が報告されているためこれに従った。質量333gのおもりを2cmの高さから頭部に落下させ、4時間後の聴力および平衡機能をRotarodとABRを用いて測定。7日後の聴力をABRを用いて計測した。正常コントロール群とPendrinノックインマウス群で有意差は見られなかった。ヒトのPendred症候群では外傷後に急激に聴力が悪化することに反して、我々のPendrinノックインマウスでは難聴が生じなかった。 若年時のヒト型Pendrinノックインマウスの内耳組織切片の解析では明らかな内リンパ水腫・組織学的異常を認めなかった。現在、加齢による変化を調べるため動物を繁殖中である。音響外傷の影響についても計測する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り通常の状態、外傷後の状態でのPendrinノックインマウスの内耳機能を測定した。
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Strategy for Future Research Activity |
通常の状態、外傷後の状態でのPendrinノックインマウスの内耳機能を測定した。今後は加齢による変化、音響外傷による変化についても測定する予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品薬剤の使用が少なくて済んだ為。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度請求額と合わせ、平成27年度の研究遂行に使用する予定である。
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