2013 Fiscal Year Research-status Report
頭頚部扁平上皮癌の癌幹細胞マーカーCD44 isoform変化は悪性度を規定する
Project/Area Number |
25861523
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
川嵜 洋平 秋田大学, 医学部, 助教 (00644072)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 放射線によるCD44の変化と悪性度の関連性 |
Research Abstract |
Sa3,HO-1-H-1,HSC2,HSC3,HSC4の5種類の頭頸部扁平上皮癌細胞株を用いてCD44std,CD44v6の発現をフローサイトメーターで検証している。細胞の密度やディッシュの違いによってややばらつきがあるため、数値が安定した状態を確認できるように条件を変えながら実験を繰り返している。 また、最近の論文ではCD98がStem Cell Markerであるという報告もあるため、抗CD98抗体を用いてフローサイトメーターで発現を確認している。こちらも条件によって多少のばらつきは認めるが、必ず陽性細胞は確認できている。安定した数値が確認できるようにこちらも条件設定を変えながら繰り返している。 5種類の細胞株の放射線感受性を調べる為、Plating Efficiencyを行っている。Sa3,Ho-1-H-1はColonyを形成できるが、HSC2,HSC3,HSC4は周囲にColony同士がくっついてしまい上手く計測ができない。よって、この3種類の細胞株のPlating Efficiencyを調べる為に細胞数、ディッシュの大きさ、培養期間を変更する事によってColony数を計測できるように変更している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
頭頸部扁平上皮癌細胞株のCD44陽性率は概ね安定して高発現を示すが、細かくisoformを調べてみるとstdやv6は条件によって発現していたり、全く発現しなかったりと、非常に不安定である。もっと実験を繰り返して安定した数値を見れる条件を検討する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに各細胞株をフローサイトを用いて解析を行う。放射線感受性を調べ、SCIDマウスに移植し造腫瘍能、転移能を調べる。 その後、細胞株に放射線照射を行い放射線耐性株を作成し、再度フローサイトでCD44isoformの変化を調べる。SCIDマウスにも移植し造腫瘍能、転移能に変化が認めれられるかを調べる。EMTに関しても免疫染色で解析する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
既存のディッシュや試薬を使用していたが、使いきって新しいものが必要となったため。 消耗品、SCIDマウス、フローサイトメーター使用料、動物飼育費
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