2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25861524
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
古川 孝俊 山形大学, 医学部, 助教 (80466630)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 顔面神経損傷 / ラット / 神経回復 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初ラットMuse細胞を採取してラットに移植することを予定していたが、良好なラットMuse細胞が獲得できなかった。そのため、免疫抑制剤投与化(FK506 1mg/kg/day連日皮下注)にヒトMuse細胞を移殖して実験を進めた。 実際に顔面神経を露出し、main trunkを5mmの長さに渡って離断、生体に吸収される素材である75% L-lactic acid and 25% E-caprolactone ポリマーチューブを移殖して実験を行った。 まずWisking amplitudeの測定から開始した。その結果、Matrigelによる神経縫合により、ゆっくりとではあるが神経が再生していることを示唆する結果が得られた。NHDFやMuse cellの投与による上乗せ効果は、Wisking amplitudeの実験ではまだ得られていない。今後、投与細胞数を再検討し、NHDFやMuse cellの投与による上乗せ効果を検討する予定である。 また、今後、神経線維の再生(axonの数・再生範囲)を確認するために、また、組織学的にミエリン鞘の厚さを確認する予定である。また、nerve action potentialsを測定する予定であり、測定装置の設定も完了したため、生理学的にも検討する予定である。また、神経再生部位への細胞再生を確認するために鉄染色を用いたり、再生神経断面の免染(抗S-100抗体、抗neurofilament抗体、抗tubulin抗体等)を行うことで、再生線維の評価を行う予定である。
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