2014 Fiscal Year Research-status Report
セマフォリンを介した神経・免疫クロストークによるアレルギー性鼻炎制御
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25861558
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 陽平 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00636483)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アレルギー学 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、アレルギー性鼻炎モデルの確認実験を施行した。オブアルブミン(OVA)およびAlumを用いた系で、まず、OVAおよびAlumで免疫し、OVAを経鼻投与して感作することでアレルギー性鼻炎モデルを作成した。期待通りくしゃみ・鼻漏といった臨床症状に加えて、血清IgE値の上昇を認めた。 さらに、Sema3Aの受容体としてはプレキシンA1・ニューロピリン1が知られており、セマフォリン・プレキシン抗体での刺激実験も施行している。プレキシンA1およびニューロピリン1関連の抗体投与を施行した。これらで十分な表現型は未だ得られていないが、これについては投与量やマウスでのそもそものモデルの投与の日程やオブアルブミンなどの投与量についても検討が必要と考えられ、現在施行している。 Sema4Aの受容体についてはPlexinBやTim-2などが知られているが、これらについては免疫染色に優れた抗体が無いため、下鼻甲介粘膜からcDNAを作成し、RT-PCRでmRNAの発現でもって比較することを計画し、現在primerなどを準備している段階である。 血清ではELISAの系でSema3A・Sema4Aについて評価している。コントロール疾患との比較や、舌下免疫療法などへの反応性などについても検討予定である。 また、病理組織についても検討を加えており、神経伸長との関連としてはCfiberを明視化できるPGP9.5の免疫染色との局在比較も行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vivo実験でのノックアウトマウスの増殖が意外と遅かったこと、モデル動物での日程検討など、また、ヒト検体準備のために予定よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
やや遅れているものの、徐々に確実に進展してきており、現状の進捗であれば修正予定以内で完遂できると考えられる。
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Causes of Carryover |
in vivo実験でのノックアウトマウスの増殖が意外と遅かったこと、モデル動物での日程検討など、また、ヒト検体準備のために予定よりやや遅れている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続きマウスや抗体などに費用が必要である。また、学会参加費についても計上している。
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