2013 Fiscal Year Research-status Report
抗癌剤の5-HT3受容体Bサブユニットに依存した応答調節
Project/Area Number |
25861560
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 雪子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90548083)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 抗癌剤 / セロトニン受容体 / 5-HT3受容体 / 嘔吐 |
Research Abstract |
頭頸部癌の場合、そのステージによっては放射線療法や化学療法が用いられるが、これらは副作用として激しい嘔気・嘔吐を引き起こすことが問題になる。抗癌剤の投与によって分泌されたセロトニンが5-HT3 受容体の応答を引き起こすことによって、最終的に嘔吐を引き起こすとされていた。つまり抗癌剤が間接的に5-HT3受容体の応答を引き起こすと考えられていたが、我々の検討により抗癌剤の中にはセロトニンの結合部位付近に結合し、5-HT3 受容体の応答性を直接調節することを見出した。ヒトにおいて5-HT3受容体はサブユニット構成が嘔吐に関連するという報告があり、サブユニット構成が抗癌剤による嘔吐に影響を与える可能性があると予想した。そこで本年度は、アフリカツメガエルに5-HT3AおよびBの受容体を発現させ、抗癌剤による応答調節を網羅的に検索し、サブユニット構成によってその応答が大幅に変化する抗癌剤を数種見出し、第56回日本神経化学会大会および第119回日本解剖学会総会全国学術集会で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目的の受容体のサブユニット構成が抗癌剤による応答調節に与える影響を検討していたところ、数種の抗癌剤がサブユニット構成によって応答性が変わることを見出した。その成果を第56回日本神経化学会大会および第119回日本解剖学会総会全国学術集会にて報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
単独療法より併用療法が一般的に治療で使用されているため、治療を見据え、同時に数種の抗癌剤を投与した時の応答調節について検討する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
スクリーニングの結果、ヒットした抗癌剤が多数あったためその解析をより詳細に本年度は行っていたため、同種類の試薬を使用した結果次年度使用額が生じた。 次年度は、ポイントミューテーションに加え、組織の実験等を行うため、初期の計画通りに行う計画である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] 5-HT3 receptor expression in the mouse vestibular ganglion.2014
Author(s)
Takimoto Y, Ishida Y, Nakamura Y, Kamakura T, Yamada T, Kondo M, Kitahara T, Uno A, Imai T, Horii A, Okazaki S, Nishiike S, Inohara H, Shimada S.
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Journal Title
Brain Res
Volume: 1557
Pages: 74-82
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Functional expression of TRPV1 and TRPA1 in rat vestibular ganglia.2013
Author(s)
Kamakura T, Ishida Y, Nakamura Y, Yamada T, Kitahara T, Takimoto Y, Horii A, Uno A, Imai T, Okazaki S, Inohara H, Shimada S.
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Journal Title
Neurosci Lett
Volume: 552
Pages: 92-7
DOI
Peer Reviewed
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