2014 Fiscal Year Research-status Report
ゼブラフィッシュ側線器有毛細胞を用いた内耳保護候補薬物のスクリーニング
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25861564
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
廣瀬 敬信 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (80555714)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 内耳障害保護 / ゼブラフィッシュ / 側線器有毛細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
漢方薬の内耳保護効果をみるために、Zebrafish側線器有毛細胞障害モデルを用いて、四物湯など8種類のスクリーニングを行い、全ての漢方薬に有毛細胞の保護効果がみられた。 スクリーニング実験にて最も効果の強かった四物湯を用いて酸化ストレスの実験を行い、四物湯がネオマイシンによる酸化ストレスを減弱させていた。 げっ歯類であるマウス卵形嚢有毛細胞障害モデルを用いて、四物湯の内耳保護効果の有無を見たところ、保護されていた。 また、モルモットを用い当科における音響障害内耳障害モデルを用いて、四物湯の内耳保護効果の有無を見たところ、保護されていた。 以上より、一般的に全ての漢方薬の生薬には抗酸化作用があると報告されているため、全ての漢方薬は有用な内耳保護薬剤になり得ると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
zebrafishのスクリーニングにて新たに漢方薬の保護効果がみられ、スクリーニングされた薬物がげっ歯類にても保護効果がみられた事から、順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はげっ歯類を用いた加齢実験を行うと同時に、今までの成果に対する論文作成を行う。
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