2014 Fiscal Year Research-status Report
吃音は聴覚タイミングエラーで生じる-脳磁図と拡散テンソル解析-
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25861566
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
菊池 良和 九州大学, 大学病院, その他 (70467926)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 吃音 / 拡散強調画像 / トラクトグラフィー / FA |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年は、吃音者の脳の白質の形態学的な違いを解析することを行った。以前撮像したMRIのデータ吃音者15人分、健常成人15人分をパソコンに移した。拡散MRIとは水分子の拡散運動をみたもので、傾斜磁場を変化させて3次元に走行する白質を解析できるようになり、今回のMRI撮影では15方向の傾斜磁場を加えたデータがある。Linuxのパソコンにて、The FRMIB Software Libraryのソフトをインストールを行った。このThe FRMIB Software Libraryのソフトを使って、拡散MRIのデータから、まずFA(拡散異方性)を抽出することができた。非線形レジストレーションから、標準化を行い、スケルトン化(白質線維の走行の可視化)をした。そこで、吃音群と健常郡の差を解析した結果、吃音群は健常群よりも左上縦束の白質路のFAの値が低下していることを発見した。また、白質路を3Dで表示できるトラクトグラフィーは、DTI studioのソフトウェアを用いて行うことにしていた。トラクトグラフィーでの表示データと、The FRMIB Software Libraryで得たデータとの相互関係を合わせることに時間がかかっている。ただ、以前から言われているように、吃音者は左半球の機能低下を言われているが、解剖学的な白質の変化を示した文献は少ない。運動企画野を結ぶ上縦束、側頭葉の一次聴覚野を関連する聴放線の可視化の作業に時間をかける必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
白質路を描出するトラクトグラフィーのソフトを使いこなすのに、時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の変更はなく、時間をかけて、丁寧に解析を続けていく。
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Causes of Carryover |
平成26年度の研究計画がやや遅れたために、平成27年度の使用する機材の購入が遅れていた。また、英文校正に出す作業が遅れているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に使用する機材の購入、英文校正などに充てる予定。
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Research Products
(8 results)