2014 Fiscal Year Research-status Report
単純ヘルペスウイルス感染によるマウス顔面神経、聴神経障害とアポトーシスの関連
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25861579
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山野 耕嗣 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20597819)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | HSV / アポトーシス / 難聴 / めまい |
Outline of Annual Research Achievements |
単純ヘルペスウイルス (HSV) は感染細胞に誘導されるアポトーシスを抑制する遺伝子を有し、それにより効率的に増殖できることが知られている。今まで名古屋大学医学部のウイルス学講座との共同研究を行ってきたが、HSV を中耳内に感染させたところ、難聴、めまいの症状とともに内耳に多数のアポトーシス細胞が検出され、難聴と内耳のアポトーシス細胞の何らかの関連が示唆された (Acta Otolayngol, 2011)。突発性難聴の際に内耳でアポトーシスがおこり聴力障害に関与していると推定されており、Auris Medical 社のアポトーシス抑制ペプチド(AM-111)を用いた臨床治験がEU を中心に行われている。今回我々のウイルス性難聴モデルを用いてアポトーシス抑制ペプチドを注入したが、明らかな臨床症状の変化は観察されなかった。HSV感染により前庭神経炎様の症状も観察されたが、アポトーシス抑制ペプチドによりとくに変化は認められなかった。次にアポトーシス抑制遺伝子US3を欠損したHSVを中耳内に感染させたところ、内耳に限局した感染が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アポトーシス抑制遺伝子US3を欠損したHSVを中耳内に感染させて内耳に限局した感染を観察した。しかし感染効率が悪く、動物モデルが安定して得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
アポトーシス抑制遺伝子US3を欠損したHSVを中耳内に感染させた動物モデルを安定して作成し、組織学的に検討したい。
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Causes of Carryover |
動物モデルが安定して作成できなかったため、組織学的検討、電気生理学的検討には至らなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
さらに研究を続けて動物モデルを安定して作成するのに、動物の購入費用が必要である。また免疫組織学的検討を行うために抗体が、電気生理学的検討を行うために電極が必要である。
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