2016 Fiscal Year Annual Research Report
Expression of stem cell markers Oct3/4 and Nanog and its clinical significance in oral tongue squamous cell carcinoma
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25861587
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
羽生 昇 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (60365369)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 癌 / 転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
舌癌は頸部リンパ節転移が生じやすい癌である。後発頸部リンパ節転移(delayed neck metastasis: DNM)と癌幹細胞との関連および、血管内皮細胞増殖因子VEGF関連と頸部リンパ節転移について検討した。 ①舌癌細胞株SCC4における癌幹細胞様細胞:SP細胞の有無,②SP細胞におけるa.癌幹細胞関連遺伝子の発現,b.増殖能・遊走能・浸潤能などの機能 ③舌癌臨床検体における癌幹細胞関連遺伝子およびVEGF-C、VEGF-R3の発現とその臨床的意義について検討した。 RT-PCRにて癌幹細胞関連遺伝子の発現をSCC4ののSP細胞とnon SP細胞で比較した結果、SP細胞で転写因子Oct3/4、Nanogの発現が高く、免疫細胞染色でも同様の結果が示された。機能は、細胞増殖能は明らかな有意差は認めなかったが、遊走能と浸潤能はSP細胞が優位に高かった。 stage Ⅰ/Ⅱ舌癌検体に、Oct3/4とNanogの発現を免疫染色にて評価した。DNMは約27%に認められ、Oct3/4、Nanogの発現との間に正の相関が認められた。臨床病理学的因子とDNMでは, Muscular invasion, Vascular invasion, Mode of invasionが正の相関が認められた。多変量解析を行うと、DNMに対する独立相関因子はOct3/4発現とVascular invasionであった。またstage I/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳ 舌癌検体ではVEGF-C・VEGF-R3発現がともに約42%認められ、頸部リンパ節転移と正の相関が認められた。 Oct3/4とNanogは舌癌の有用な癌幹細胞マーカーになるのではないか、そして高い遊走能と浸潤能を介してDNMを起こすことに寄与しているのではないかと考えられた。
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Research Products
(1 results)