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2013 Fiscal Year Research-status Report

頭頸部扁平上皮癌多段階発生におけるNiban遺伝子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 25861593
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

伊藤 伸  順天堂大学, 医学部, 准教授 (80365577)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
KeywordsNiban / 頭頸部扁平上皮癌 / ストレスタンパク / 多段階発癌
Research Abstract

Nibanはヒトでは、正常腎臓組織に発現していないが、ヒト散発性腎癌での発現が認められており、同遺伝子の機能は未知であるが、ストレスタンパクの一種と推定されている。我々は、頭頸部扁平上皮癌を用いてNibanの機能解析を行っているが、NIbanの機能解析として実際の頭頸部扁平上皮癌症例からのみの検体提供ではなく、多くの検体を得るため、頭頸部扁平上皮癌のマウスモデルを作成した。雌のヌードマウス(BALB/cAJcl-nu/nu)が7週齢で約22gとなった時点で、ヒト口腔扁平上皮癌細胞株、KB細胞を継代培養した癌細胞をPBSに溶解し1.0×10 8乗個/mlの濃度とし、細胞液0.1mlをツベルクリン用注射器および27ゲージ注射針を用いてマウスのオトガイ部に移植し、移植後14日目にマウスを屠殺し、舌・口腔底の腫瘍や頸部リンパ節・肺・肝臓・脾臓などとともに摘出、摘出した組織片はすべて緩衝ホルマリン液で固定を行い、以後は通法に従いパラフィン包埋後に厚さ4μmの切片を作成しH-E染色を行い光学顕微鏡的に発癌、浸潤、転移の有無を確認した。癌が確認された切片に対し、NibanのN末ペプチドに対する、ウサギ抗ヒトNiban抗体を用いてEnVision+System-HRP法にて免疫組織化学染色を施行したところ、口腔癌モデルの原発巣や転移巣でも扁平上皮癌にNibanの有意な染色が認められ、正常組織には染色されなかったため、ヒト扁平上皮癌症例と同様の結果であり有効な組織モデルと考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

頭頸部扁平上皮癌のマウスモデルの作成に比較的時間を要してしまったこと、思うように頭頸部癌検体の収集が行えなかったことが遅延の大きな要因となっている。さらにタンパク機能解析に関しては適切な機能解析実験を選択するため慎重な実験系の確立に時間を必要としている。

Strategy for Future Research Activity

マウスモデルを有効に活用し、実際の頭頸部癌症例と合わせて病変部および非病変部から核酸を抽出しNiban遺伝子の発現解析を行う。各種組織学的、免疫組織化学、電子顕微鏡学的検索および遺伝子・タンパク質解析法を組み合わせて総合的に検索することにより、preneoplasticな状態から発癌に至る過程におけるNiban発現と、その役割関係を明らかにする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

頭頸部扁平上皮癌のマウスモデルの作成に比較的時間を要してしまったこと、思うように頭頸部癌検体の収集が行えなかった。
マウスモデルを有効に活用し、実際の頭頸部癌症例と合わせて病変部および非病変部から核酸を抽出しNiban遺伝子の発現解析を行う。適時年度計画を見直しつつ支出計画の確認を行う予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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