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2013 Fiscal Year Research-status Report

シナプスの保護における分子基盤の探求

Research Project

Project/Area Number 25861612
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

森藤 暁  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (20647234)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords網膜培養 / シナプス / 遺伝子銃 / 網膜神経節細胞 / 緑内障
Research Abstract

成体ラットの網膜を、視神経切断後3日、5日、7日で取り出し、遺伝子銃で興奮性ポストシナプスマーカーであるPSD95-GFPのプラスミドを遺伝子導入した。数日間の網膜培養を行った後に、固定を行い、共焦点顕微鏡で、PSD95-GFPが網膜神経節細胞に導入された細胞の画像を取得し、シナプス分布について解析を行った。樹状突起の長さとシナプスの数を測定し、シナプス分布の平均密度を算出したところ、視神経切断を行っていないコントロールと視神経切断後3日、5日、7日はほぼ同じ平均密度となり、視神経切断による大きな違いは見られなかった。この方法ではシナプスを、GFP融合タンパク質で可視化しているため、PSD95-GFPが遺伝子導入されてシナプスが蛍光ラベルされる細胞は、比較的健全な状態ではないかと考えられ、シナプス分布が異常になっているような状態の細胞をとらえるには限界があるのではないかと考えた。in vivoエレクトロポレーションについて、EGFPプラスミドを用いて予備検討を行ったが、既報の成体ラットの網膜への導入では、細胞体への蛍光は確認できたものの、樹状突起へは蛍光が観察できなかったため、本研究の目的には適切でないと判断した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

所属している東北大学大学院医学系研究科眼科学分野の研究室と飼養保管施設が、耐震改修工事のため、年度内に2回にわたり引っ越しを行わざるを得ず、機器の移動とセットアップに手間取り、予定通りに実験を進めることができなかったため。

Strategy for Future Research Activity

急性緑内障モデルとして考えているラット視神経切断モデル以外に、慢性モデルと考えられるげっ歯類の糖尿病モデルの網膜を用いて、シナプスマーカーを遺伝子銃で導入し、正常網膜との比較を行う。また、視神経切断以外の障害として、NMDA障害など別のストレスを与えた網膜でのシナプス分布の解析を試みる。さらに、網膜培養と遺伝子銃の技法を生かして、ヒトの目と類似点が高く、屠殺場などから入手しやすい豚の目の網膜に、シナプスマーカーを導入することで、東北大学大学院医学系研究科眼科学分野で研究中の薬剤が、シナプス保護効果を持つかどうかの検討を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Artemin/GFRα3経路の視神経 切断後の軸索再生における役割2013

    • Author(s)
      面高宗子、栗本拓治、森藤暁、劉孟林、中澤徹
    • Organizer
      第117回日本眼科学会総会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20130404-20130407

URL: 

Published: 2015-05-28  

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