2014 Fiscal Year Annual Research Report
緑内障術後成績向上のための薬剤検索ならびに濾過胞不全に関する因子の同定
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25861613
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邉 亮 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (70625293)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | テノン嚢 / 前房水 / 線維柱帯切除 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.テノン嚢繊維芽細胞増殖を特異的に抑制する薬剤の探索 我々は白色家兎を用いて昨年度見出した候補薬剤の中から、術中に塗布することで眼圧下降を維持してMMCの代用となる薬剤の探索を行い、化合物Aが絞り込まれた。化合物Aの投与可能な濃度をin vivo眼刺激性試験である改良Draize法により検討したところ、刺激性を許容できる最大濃度は10%であることが明らかとなった。その薬効評価試験では、MMCの代わりに手術時に0.1~10%の化合物Bを5分間塗布したところ、化合物Bは濃度依存的に眼圧下降維持効果を示し、1%ではMMC単独と同等の薬効を、10%ではMMC以上の薬効が確認された。 2.線維柱帯切除時の前房水中の生理活性物質の検討 線維柱体切除術時の前房水中の生理活性物質の検討については、濾過胞の瘢痕化に関連する生理活性物質を明らかにするために、前眼部偏光OCTによって濾過胞の瘢痕化を直接的に評価することが可能であることが明らかになった。
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