2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25861645
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小嶋 健太郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40554762)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サルコイドーシスぶどう膜炎 / プロテオミクス / 疾患特異的抗原 |
Outline of Annual Research Achievements |
未知のサルコイドーシス特異的抗原の候補タンパク質の探索を目的として、硝子体手術時に得られたサルコイドーシスぶどう膜炎の硝子体液および比較対照としての他のぶどう膜炎の硝子体液をプロテオミクスで網羅的に解析した。具体的には我々の有するぶどう膜炎硝子体サンプルの中からサルコイドーシスぶどう膜炎8例、コントロールとしての他のぶどう膜炎4例のそれを用いて蛍光2次元ディファレンシャル電気泳動(2D-DIGE)によりタンパク発現の比較解析を行った。サルコイドーシス群と対照群のタンパク質電気泳動イメージを比較解析した結果、15個のタンパク質スポットにおいて発現に差が認められた。発現の差は2群間で統計学的解析(t検定)によりp値が0.05以下でありかつ発現が±2.0倍以上を示すものとした。15スポットのうちサルコイドーシス群において9スポットは発現上昇、6スポットは発現低下を示していた。これらのスポットに該当するタンパク質は他のぶどう膜炎と異なりサルコイドーシスぶどう膜炎において特異的に関与するものであり、さらに詳細に解析することによりサルコイドーシスぶどう膜炎に特異的な抗原を同定できる可能性があり現在解析を進めている。
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