2013 Fiscal Year Research-status Report
眼位異常のスクリーニングのための質問票における有効性の検証
Project/Area Number |
25861648
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
後関 利明 北里大学, 医学部, 助教 (30458799)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 斜視 / 眼位 / アンケート |
Research Abstract |
眼科疲労や身体的な疲労の原因となりうる眼位(眼の位置)異常の精査を目的に、眼科受診が必要な人を特定するための質問票を開発することが本研究の目的である。 本研究は平成23,24年度の本助成を受け、開発した質問票を使用して調査を行った。平成25年度は新たな母集団にて、内容を一部改定した質問票を用いて調査を行った。 本研究で用いた質問票は、前回の調査で回答内容に誤りが見受けられた質問項目を検討し、回答方法を改定した。他にも質問票の内容を検討し、追加・削除を行い、最終的に主観的指標・客観的指標で構成した内容のものを25問とした。 本研究はヒトを対象とする研究であるため、調査に先立ち北里メディカルセンター倫理委員会に諮り、倫理的配慮のもとに本研究が行われることを確認した。この倫理的配慮には、被験者の保護、プライバシーの保護、被験者の同意を得ることなどが含まれている。 調査は平成25年8月と平成26年2月に、事業所の定期健康診断において一般成人を対象に視能訓練士による眼位検査と立体視検査を行い、開発した質問票に自記式で回答を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究計画では、当該年度は主に平成23,24年度に用いた質問票の改定を行い、平成26年度前半に約500人の一般労働者を対象とした調査を行う計画だった。しかし、当該年度中に2ヶ所の事業所より協力を得ることができたため、平成25年8月と平成26年2月に調査を行った。本研究に用いた質問票は、前回の調査の結果をもとに質問項目を精査し、改良を行った。当該年度の調査で得られたデータは、2回の調査で合計542名となった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査で得られた542名の質問票の回答と、視能訓練士による眼位検査と立体視検査の結果をもとに、ROC曲線を用いた解析や因子分析を行い、質問項目を検討し質問数を厳選する予定である。さらに、質問票の有効性を評価する計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の計画では事業所の健康診断時に開発した質問票の回答、及び視能訓練士による眼位検査、立体視検査を平成26年度に行う予定だったが、事業所の協力により当該年度に2回調査を行った。調査を行うにあたり必要な視能訓練士や検査補助者への謝金・人件費を前倒しして使用したが、調査に要した日数、人員が前倒し支払請求時の計画と若干の変更があったため、次年度使用額が生じてしまった。 次年度の研究費は、当該年度の調査で得られたデータの集計及び解析を行うための実験補助員の人件費を支出する予定である。 また、研究代表者が本研究の成果に関連する学会発表を行う予定であるため、学会参加のための費用を支出する予定である。
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