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2014 Fiscal Year Annual Research Report

創傷治癒過程における単球・マクロファージ系細胞と線維芽細胞との相互作用の解明

Research Project

Project/Area Number 25861699
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

菅 浩隆  杏林大学, 医学部, 助教 (60633972)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords単球・マクロファージ系細胞 / 線維芽細胞 / 創傷治癒
Outline of Annual Research Achievements

創傷治癒過程における単球・マクロファージ系細胞と線維芽細胞との相互作用を調べるため、両細胞の共培養系を確立した。単球・マクロファージ系細胞はヒト末梢血から単核球分画を分離し、接着培養にて増殖を試みた。その際、温度応答性ディッシュを用いることにより継代が可能になること、継代を重ねるたびに単球・マクロファージ系細胞(CD11b陽性、CD14陽性)の割合が増加し、純化していくことが明らかとなった。2層構造からなる特殊なプレート(セルカルチャーインサート、BD社)を用いて、単球・マクロファージ系細胞は上層で、線維芽細胞は下層で、共通の培地のもとでそれぞれ独立して培養する独立型共培養のアッセイ系を確立した。線維芽細胞は単球・マクロファージ系細胞との共培養下ではその増殖が促進されることが明らかとなった。また、共培養下では、線維芽細胞の1型コラーゲン、TGFbeta1などの発現は抑制される一方、MMP1の発現は促進された。同様の傾向は、単球・マクロファージ系細胞の培養上清を線維芽細胞に加えた場合でも認められた。以上の結果から、創傷治癒過程では、単球・マクロファージ系細胞の分泌する液性因子により、線維芽細胞の増殖は促進されるものの、線維化そのものはむしろ抑制されていることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 温度応答性ディッシュを用いた単球・マクロファージ系細胞の継代培養法:創傷治癒研究の新たなアプローチ2014

    • Author(s)
      菅浩隆
    • Organizer
      第23回日本形成外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      松本
    • Year and Date
      2014-10-09

URL: 

Published: 2016-06-01  

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